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「遊んでいるようにしか見えない」
特別支援学校、支援学級、通級指導教室の先生たちが、一度は保護者から言われたことがあることばです。
「ゲームしながら、ルールを守ることを覚えたり、一番病の子が負けを体験して我慢を覚えたりしているんですけどね」
「タイマーをかけて料理すると時間の感覚を体感できるし、小麦粉50グラムの重さを実感できるけど、それがわかってもらえなくて」
苦笑しながら「遊び」の狙いを語る何人もの先生たちに会いました。
学校でそれを行う以上、すべて意図があります。
「遊んでいるようにしか見えない」のは、勉強とは机の上でするものというイメージがあるからでしょう。
意外に思われるかもしれませんが、私がかつて取材で長くお世話になった中学受験の塾が、実は「遊んでいるように見える」授業でした。それでも難関中学にかなりの数の子どもたちを合格させていたので、勉強はしていたわけです。
「脳が喜んでいると学習したことが頭に入る」というのが塾長の考え方で、子どもたちには授業中にお菓子食べ放題、ジュース飲み放題にしていました。授業も塾長の面白話で笑いが絶えませんでした。
もうひとつ。変わった塾を取材したことがあります。「授業しない塾」です。授業をせずにひたすら本を読むだけなのです。この塾も難関中学への合学者をたくさん輩出していましたね。休みの日には、大学の先生を招待して日本の古典の解釈をめぐっての講義を行ったりするのですが、質問する小学生のレベルの高さに驚きました。
この塾も、一見すると「本を読んでいるだけ」に見えるかもしれません。でも、子どもたちは自主的に自分のペースで学んでいるのです。
どちらの塾の先生にも共通していたのは「子どもを信じている」ということだと、今になって思います。
学び方にはいろいろなスタイルがあります。楽しそう=勉強じゃない、という見方は長らく子どもたちを勉強嫌いにしてきた要因のひとつだと思います。
苦しみながら、イヤイヤながらではなく、楽しみながら勉強できたらこんなにいいことはない。一石二鳥くらいの感じでいるといいのではないでしょうか。
トビラコ店主
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