トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
tobiracoは道具屋さんなので、たまには道具のお話を。
道具ですべての問題は解決するわけではないけれど、その子にあえばウソのようにこれまでの課題が解決します。
わかりやすい例としてあげたいのは、ソプラノリコーダ用演奏補助シールふえピタ(ふえピタ)です。
あるとき、特別支援学校の先生からこんな話を聞きました。
その先生は特別支援学校や学級などを巡回して支援していました。巡回先の学校で秋の発表会に向けてみんなでリコーダーの練習をしていたそうです。リコーダーの穴を押さえることができずに、音が漏れてしまう子もいました。それでもなんとか練習をして発表の日を迎え、みんな緊張しながらもリコーダーの演奏をしたのですが、先生がふと舞台を見ると、音を外す子のリコーダーの穴には透明のテープが貼られていたのでした。
せっかく練習したのに、その子は音を出すことが許されなかったわけです。その子の気持ちを考えると悲しくなります。たとえ音が外れたとしても、いいではないですか。プロの演奏会というわけではないのですから。ご愛嬌では許されなかったのでしょうか。
リコーダーの表面はつるつるしています。小指の穴の位置は特にふさぎにくい構造です。その子に問題があるのではなく、リコーダーに問題があるのです。リコーダーの穴をふさぎやすくすればいいのです。その工夫を先生に考えていただきたかったなあと思います。
ふえピタは、「できない」が「できた」になる典型的な道具。リコーダーが苦痛で音楽の授業が嫌いになってしまった息子さんのお母さんが発明しました。
tobiracoでもとてもよく売れています。リコーダー嫌いのお子さんにおすすめです。
それにしても、リコーダーの穴にテープを貼る話、今思い出しても悲しくなります。
トビラコ店主
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