トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
砂時計は「残り時間」や「経過した時間」を見える化する道具です。
今は、残り時間や経過した時間を色で示すタイマーがよく使われています。
でも、タイマーよりも砂時計の方が落ち着く子がいるのをご存知でしょうか。道具というのはつくづく使う子に聞いてみないとわからないと思ったのは、自閉症の子のお母さんの話を聞いたからです。
お子さんはもう高校生。自身を振り返って母親に話すことがあるそうです。息子さんの話では、残り時間が色で表示されるタイマーが苦手で、色が少なくなると「心臓がバクバク」したというのです。終わりを告げる音を聞くとパニック寸前になったそうです。
そこで使っていたのが砂時計。静かに砂がこぼれ落ちるだけで音がしません。心おだやかに終われるというのです。
残り時間が見えるタイマーを「タイムタイマー(商標登録済)」という名で考案したのは、米国の特別支援教育の教師です。現場から生まれた道具です。
私が、タイムタイマーを知ったのは、特別支援学校の先生の本を編集している時でした。作業の終了時に「はい、終わり」と告げられるとパニックを起こす生徒たちがいたからです。聞いてみると「いきなり、終わりって言われると頭にくる」と言われたそうです。そこで、残り時間が見えるタイムタイマーを教卓に置くようにしました。ただ、先生によると、タイムタイマーが万能かというとそうでもなく、終わる5分前に「あと、5分で終わるよ」「3分で終わるよ」と告げていたといいます。そう告げることで、生徒たちは気持ちの準備ができます。
「あと5分」を告げてくれる人がいなくて、終わりの音が苦手という子には、砂時計はかなり有効かもしれません。100円ショップとかで売っていそうですよね。
大人がいいと思っても、子どもは必ずしもそう思っていない場合もある例として、砂時計のお話をしました。まずは、子どもに聞いてみるのが一番だと思います。
トビラコ店主
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