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特別支援学校を訪れると、一般の学校の比べて廊下や教室の掲示物が少ないことに気づきます。特に黒板のまわりには掲示物がほとんどありません。
これは子どもたちの「情報処理能力」を考えてのことだそうです。
「情報処理能力」というと難しく聞こえますが、環境から複数の「意味ある刺激」に注目して自分のやるべきことを同時に総合的に理解する能力だそうです。(『発達教育』2024.4 「やるべきことがわからずに困っている子ども」日戸由香刈より引用)。私たちの脳には「情報処理能力」が備わっていますが、発達障害の子どもたちの中には「情報処理能力」の領域が必ずしも十分に育っていな子も多いそうです。
とても極端な話をしてしまうと、何もない部屋のテーブルに食事の用意がされていたら、言われなくても食事をするでしょう。でも、この部屋におもちゃ、漫画本、テレビ、ゲームなどさまざまなものがあると、そちらに関心が向いてしまって、「今やるべきことである」食事はそっちのけになる可能性があります。まわりにあるものを「情報」と捉えるとそうなります。
「やるべきこと」に集中できるために、家庭でできることとして、筑波大学附属大塚特別支援学校の佐藤義竹先生は、次のようなことを提唱しています。
帰宅してからの行動をホワイトボードなどに具体的に書き記すことです。例えば、次のように。
・すいとう、おはしセットをキッチンに出す
・れんらくちょうをテーブルに出す
・しゅくだいをする
・ゲーム
・テレビ
ここでわかるのは「家に帰ったら、宿題やろう」という漠然とした言い方をしていないことです。宿題にとりかかる前には、やるべきことがあるわけです。それが、「すいとう、おはしセットをキッチンに出す」ことであり「れんらくちょうをテーブルに出す」ことです。意外とこのあたり見落とされがちです。
家の中は、たくさんの「情報」にあふれています。だからこそ、やるべきことに集中できるようする工夫が必要ということなんですよね。
トビラコ店主
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すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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