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2024.05.10

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。


 

合理的配慮について、推進役である人に取材してみてわかったことがいろいろあります。
 
まず、合理的配慮の成り立ちを知っておくと考え方の軸がブレません。
 
合理的配慮が生まれた背景には、障害者権利条約の中の“Nothing about us without us.” 「私たち抜きに私たちのことを決めないで」があります。障害者権利条約から、障害者差別解消法が成立しその流れで合理的配慮が生まれました。つまり大元は「障害者の権利」なのです。
 
私たち障害児者が、障害の壁を軽減するために「〇〇してほしい」と申し出ることが基本です。
 
学校での合理的配慮も同じです。学校に何かをしてもらうのではなく、当事者や保護者が学校に要求するわけです。これまでは、学校が何かをしてくれたかもしれません。でも、合理的配慮の精神はむしろその逆。「してもらう」という受け身ではありません。主語は学校ではなく、私たちです。なので、してもらうことを待つのではなく、自分から申し出るのが基本。
 
ここを外すと、「学校がしてくれない」からとあきらめたり、不満が残ったりします。もし申し出ても学校が応じない場合は、その理由を聞くようにします。学校側の事情があるかもしれません。その場合、ここまではできるけど、ここから先はできない、という学校側との話し合い(建設的対話)によって、歩み寄っていくわけです。ちょっとした「交渉」ですね。交渉は必ずしもこちらの要望が100%通らないかもしれません。でも、ここまでなら飲めるという落とし所は見つかると思います。話し合いによって見つけていくわけです。
 
話し合いのコツは、感情的にならずに、冷静に進めていくこと。繰り返しになりますが、合理的配慮は法律です。法律を「そんなの知らない」と拒否はできないわけです。法律を扱っている出版社が「合理的配慮」関連の本を出しているのも法律だからなのです。ただ、この法律には話し合い(建設的対話)によって決めていくというルールもあります。おそらくこの話し合いが肝になると思います。

 
 

トビラコ店主

 

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