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障害のある子もない子も同じ場で学ぶことを「インクルーシブ教育」。こう思っている人に読んでいただきたいポストを見つけました。
発達支援に素晴らしい見識をお持ちの元児童発達支援センターの指導員で現在は絵本作家の方のポストです。
学校の先生にやめてもらいたいことがあって
普通級に通う支援の必要なお子さんを
世話好きだったり、親切なお子さんに「係」や「お願い」と称して任せてしまう行為です
全員よくない結果が待ってます
— おがさん 発達支援の役立つ知識・実践・心の作り方 絵本作家 (@D0GqWOzqOWo39i3) February 10, 2022
普通級に在籍した障害のある子とクラスメートの「美談」が語られるのは、昔から今日に至るまであるあるですよね。障害のある子がいることでクラスみんなが障害が身近に感じられるようになった。助けることを覚えた等々。私はこの論調には違和感を覚えていました。私の違和感を、おがさんが、スパッと解説してくれました。
そもそも、「美談」として報じられる時点で無理がありますよね。取材記者は、常時、そのクラスに張りついて見ているわけではありません。
こんな話を聞いたことがあります。学校を巡回している特別支援教育コーディネーターの先生です。お世話係をしているクラスの優等生がじつは人の見ていないところで障害のある子をいじめている場面に出くわしてしまったというのです。優等生はクラスにいる時とはうって代わって、その先生に「見るな、来るな」と言ったそうです。
優等生の子だけ責められません。その子もまた無理をしていたのかもしれません。大人が望むような(望んではいけないですが)障害のある子をみんなで支える的なクラスは無理があります。
合理的配慮を持ち出すまでもなく、学校はひとりひとりの子どもの学びを保障する義務があるわけで、世話をするされる時間がその機会を奪ってしまっています。
古い話になりますが、弟は知的障害のため通常級から特別支援学級(当時は特殊学級)に転入しました。知的障害といってもIQ85なので境界知能です。ただ、当時はその境界知能の概念はなく、知的障害のわりに読み書き計算ができて、障害の重い子の世話もできる的な見られ方でした。
母はよく「他の子の面倒ばかりみさせられる」とこぼしていましたね。そのせいで学習が二の次になったのかどうかわかりませんが、ローマ字を教えてもらえないまま二十歳を迎え、運送会社に就職したときにローマ字の宛名が読めずとても困りました。私が急遽、ローマ字のドリルを送ってなんとかなったのですが。。。
今はそのようなことはないと思いたいですが、わが子が他の子のお世話係のようなことをさせられていたら、やはり先生には申し出るべきでしょうね。言い方はとても難しいと思いますが。
トビラコ店主
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