トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
目的ははっきりしてシンプルなのに、方法が妨げになって目的を達成できないことがあります。
とてもわかりやすい例だと、漢字を覚える学習。
目的:漢字の読み書きができるようになる。
手段:漢字10個書くプリント(あくまで一例です)
手段が一択になることが往々にしてあります。一択どころか手段が目的にすらなってしまうことも。そもそも10回書いて覚えられるという10回の根拠は曖昧です。2〜3回書いて覚えられる子もいれば、10回書いても覚えられない子もいます。
書かなくても(書けなくても)覚えられる子はいます。空書きで覚えられる子、部首カードや部首を唱えて覚えられる子、文字が盛り上がる特殊印刷された文字を触れて覚えられる子などなど。
山頂はひとつでも、そこに辿り着くまでは子どもが登りやすい道を選べるようになるといいですよね。道を本人が見つけるのは難しいかもしれません。教師や保護者、支援者が、その子が登りやすそうな道(方法)を探し、こっちの道はどう? こっちの道の方が歩きやすいんじゃないかな? と登る本人に聞き、本人も同意すれば合理的配慮ということになるのかなと思いますね。これ宿題のことを言っています。宿題も合理的配慮の申請が認められています。読み書きの困難があって、ということになりますが。
ただ、読み書き困難の課題がなくても、手段はもう少し柔軟でもいいかなと思いますけどね。
話がらりと変わります。
療育アロマの目的は、香りで気持ちを落ち着かせたり、気持ちを切り替えたりすることです。
そして、最終的は目的は子ども自身が自分の感情を自覚し、アロマで抑制したりリラックスしたりできるようになることです。
アロマというと、ディヒューザーを用意したり、お湯に垂らしたりと用意がややめんどうと感じる人もいるかもしれませんが、それらはあくまで手段でしかありません。香りを鼻の奥まで吸いこむ(くれぐれも、エッセンシャルオイルの瓶に鼻をつけて吸い込むことのないように)ことができればいいわけです。
私は最近はティッシュにエッセンシャルオイルを数滴垂らして、小さな容器に入れて机の上に置いておきます。香りが漂ってきます。香りが薄くなったら、ティッシュに鼻を近づけて香りを吸い込みます。これだけでも効果があると感じています。じつはディヒューザーの調子が悪くなったので、急遽、ティッシュに切り替えましたが、あれ、これでもいいんじゃないのと思っています。ただ、室内全体に香らせたいとなるとやはりティヒューザーかなとは思います。
室内全体に香らせることが目的なのか、自分ひとりだけ香りを吸い込むことができればいいのかで手段は変わります。
手段と目的、時々整理して考えるといいかもしれませんね。
トビラコ店主
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