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サプリメントについて、私はほとんど知識がないと思い知らされたのは医療向け専門のサプリメントメーカー、ペルシーパス代表田村忠司さんの話を聞いてからです。直接聞いたわけではなく、あるジャーナリストのyoutubeチャンネル経由です。
田村さんは、(株)リクルートなどを経てあるメーカーに勤務しますが、医師達にサプリメントを作ってほしいと依頼されたことがきっかけで会社を設立しました。医師と相談しながら作るのでしょうから、効果もあるのだと思います。
私自身、30代の頃、抗がん剤を2年にわたって投与していた時期がありました。抗がん剤というのはとても強い薬なので、副作用は避けられません。いくつかの副作用の中で、ある栄養成分(確かマグネシウムだったと思いますが、記憶の彼方で違うかもしれません)が、体の中で不足し作られていないことがわかり、医師からサプリメント(まさに、サプライ=供給)を処方されていた時期があります。おそらく、効果があったのだと思いますが、当時はあまり考えもしませんでした。
で、田村さんの話です。医師が処方するサプリメントは根拠もあるし効果もあります。でも市販のサプリメントはやはり注意が必要だといいます。ものすごくざっくりいうと健康な人にはサプリメントは不要ということです。不要どころか、物によっては健康被害があります。
サプリメントの過剰摂取が健康に害を及ぼすことは、日本医師会でも警鐘を鳴らしています。特に問題となっている機能性表示食品は医師が処方して出すわけではなく、いわば野放し状態です。医師が処方しない、医薬品でもない機能性表示食品の販売方法は、(誇大)広告しかありません。昔なら、許されないであろう広告表現も今は緩くなってしまっています。
この中で、女性が勘違いしているサプリメントにヒアルロン酸があります。私は20代〜30代前半まで化粧品会社のPR誌を制作していたこともあり、肌については結構勉強していました。当時はもちろん飲んで補給するヒアルロン酸なんてありません。肌に直接浸透させることで潤いを保つ成分として、ヒアルロン酸はどんな化粧水にもあたり前のように含まれていました。
それが突然、ヒアルロン酸が注目されたことに驚きました。さらにはサプリメントとして飲むヒアルロン酸が現れた時にはさらにびっくりでした。でも、田村さんがズバリ。飲んで補給できるヒアルロン酸はありませんとのこと。
健康な肌を保つカギは3つです。1)十分な睡眠 2)強いストレスのない生活 3)バランスの取れた食事。
ところが、この3つができていない人がほとんどです。できていないからサプリメントに走るわけです。で、まさにサプリメントの狙いがここにあるわけです。
「不全感」「不安感」こそが人をサプリメントに走らせます。
野菜が足りていないと不安になった人は青汁を飲み、ゴマ成分は体にいいと分かっていても摂取できていないという不全感があるとセサミンのサプリメントをとるわけです。野菜を食べるなり、ゴマ煎餅とか胡麻和えを食べるとかすればはるかに効果があるのですが、手軽なサプリメントに走るのが現代人です。
サプリメントの全てが悪いわけではなく、医師が出すサプリメントは私の例を出すまでもなく良いサプリメントです。
ところで、発達障害児者が飲むサプリメントもあるのですが、これは市販されていません。ちょっと調べてみたのですが、エビデンスはかなり限定的で、結論からいうと「改善」というとろこまではいっていないように思いました。被験者の数が65人とか、かなり少ないですし。
発達障害のサプリメントは、まさに「不全感」「不安感」のど真ん中に刺さるものではないでしょうか。それだけに慎重に考えるべきと思います。こちら、新しい情報があったらこちらでお伝えします。
田村忠司さんの著書、サプリメントの正体があります。
トビラコ店主
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トビラコ店主が教育新聞に連載中
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