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2024.06.30

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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特別支援学校の先生や発達障害の子を診ている先生が、家でできることとして必ずすすめるのが「お手伝い」です。
 
お手伝いは、とても地味だし、すぐに何かの効果があらわれるわけではないと思われがちですが、手先の練習になったり、人の話を注意深く聞けるようになったりするそうで、お手伝いは「おウチ療育」とも言われています。
 
小学校のお受験塾が、じつはわりと療育に近いことをしているのはあまり知られていないかもしれません。
 
編集者時代、小学校受験の塾を取材したことがあります。芦屋市の高級住宅街近くにあり、小学校受験が盛んな地域でした。塾長も芦屋在住の年配の方。気取りのないとてもざっくばらんな方でしたが、教室は塾長の方針でお手伝いを奨励していました。
 
教室には果物や卵の形の木のおもちゃなどもあり、子どもに「卵3つください」「りんご2個と卵2個ください」と伝えてカゴに入れて、先生のところに持ってくるプログラムがありました。
 
厚紙のライオンの顔の輪郭に沿って隙間なく洗濯バサミを留めてたてがみのあるライオンを完成させるプログラムもありました。
 
塾長は「わざわざ、うちの教室でやらなくても、おウチのお手伝いできることがほとんどよ。洗濯物干しのお手伝いなら洗濯バサミを使うでしょ」とおっしゃっていました。
 
もちろん、これだけはなく、500字くらいの文章を先生が早口で読み上げ、子供たちが聞き取って質問に答えるなど、いかにも小学校受験らしいのプログラムもありました。
 
でも、基礎はやはり、人の話を聞いて理解して答えることであり、手先や指先を使って何かをすることです。
 
余談ですが、印象的だった塾長の話として、プリント学習しか家でやっていない子はすぐわかるそうです。たとえばの話ですが、「いつつ」と「5個」が一致しなかったりすることがあるというのです。
 
「いつつ」という言葉を聞いたことがないわけです。お手伝いの中には、もしかしたら語彙の獲得もあるかもしれません。
 
お手伝いには学べる要素がたくさんあります。特に料理は、味覚、触覚、嗅覚も総動員させます。
 
高いお金で療育に通わせるよりも、意外とお手伝いの方が効果があったりするかもしれませんね。

 

トビラコ店主

 

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トビラコ店主が教育新聞に連載中
 
教育新聞
 
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発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】

 

 
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