トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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障害のある子の親に求められるスキルとして次のようなものをあげている人がいて、なるほどと思いました。
おかしな発達クリニック、おかしな福祉事業所を見抜く力。
ここで、その詳細を私がお伝えできたら良いのですが、私が知っているクリニックや福祉事業所は専門家の先生が太鼓判を押してくれるところが多いため、おかしな発達クリニックや福祉事業所にお目にかかったことがありません。
ただ、言えることは、その場の空気で感じた「直感」を大事にしてほしいということです。親の「直感」は当たることが多く、なんか変、と思ったらやめておくことが賢明ではないでしょうか。
その場の空気は、そこで働く人も気づかないうちに日々作り出されていくものです。その空気がなんとなく暗い。なんとなく殺伐としている。こんな場合、いくらホームページでいいことが書いてあっても、避けるべきでしょうね。そもそもホームページはいくらでも「ステキ」に作ることができますからね。
重度知的障害のある妹は都内のある施設に入所しています。新しく赴任したベテランの看護師さんが「ここの施設は明るい」と言ってくれて、褒められたような気がしてほっとしました。
ベテラン看護師さんは、フレンドリーでありながらも言葉遣いは丁寧。伝えるべきことを細かに伝えてくれます。飲む薬が変わったこと。その薬がなぜ必要なのか。健康診断の値についての解釈なども電話で教えてくれるのです。
そもそも妹の施設は、妹の運動靴一足で購入するのでも、電話をかけてきて「直子さん(妹の名)の運動靴がだいぶ古くなったので購入したいと思いますが、良いでしょうか」と必ず確認をとってくれます。いちいち返事をするのが面倒なこともあって、「お任せします」と言っているのですが。
言葉遣いが丁寧(バカ丁寧でなくてもいい)。利用者をさん付けで呼ぶ。伝えるべきことはきっちと伝える。家族に確認すべきことは確認する。これらができていれば、まずはOKかなと思っています。
この反対は、まずいですよね。相手がたとえ子どもであっても名前をさんづけで呼ばない。ましてや「おまえ」呼ばわりはダメだと思います。実際に利用者である子どもを「おまえ」と呼ぶ放デイや施設があると聞きました。これ、虐待の定義である「暴言」に当たります。
すごくよく解釈すると職員が親しみを込めているつもりかもしれません。でもダメです。小学生男子同士なら許させることでも、大人が相手に向かって「おまえ」と呼んだ時には明らかに見下しています。
ちょっとハードな話になりますが、施設での虐待はいきなり始まるわけではなく、施設の空気から醸成されるそうです。利用者を軽んじる空気が徐々に作られていった果てに虐待が起きるのだとか。真面目すぎる職員が虐待という場合もありますけどね。
なので、子どもを見下しているような医療機関や福祉事業所は、避けるべきです。
書きながら、結論が浮かび上がってきました。要は、相手を軽んじるような医療機関や福祉事業所はダメということですね。
ただ、クリニックの場合、患者を軽んじてはいないけど、診療方針がどうなの?というところもあって、もう少し複雑だと思います。これについては、私も勉強してからお伝えします。
トビラコ店主
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