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夏休み、子どもたちを悩ませる宿題のひとつが読書感想文ではないでしょうか。
作文もそうですが、読書感想文も「感じたことを自由に書いていいよ」と言われて書けるものではありません。
思うこと感じることは自由でいいのですが、書く分量や内容は自由にせずに型を決めた方が書きやすくなります。
以下は、編集者時代に作文の先生に聞いた読書感想文の書き方のポイントです。よろしかったら参考にしてみてください。
まず、次の4つに分けます。おおよその文字数も決めます。ここでは20字×20行の場合の行数です。
1)はじめ(要約)
〇〇だった主人公が、〇〇(きっかけ)により、〇〇(心の変化)になった話。
3〜4行
2)登場人物について書く
すごく心に残った登場人物A(主人公に限らなくても良い)の行動を書く。
4〜5行
3)自分の体験と比較する、もしくは自分ならどうするかを書く
Aが体験したことに似た「私の体験」を思い出し、その時の自分の行動を書く。似たような体験がなければ、自分ならどうするかを書く。
6〜7行
4)まとめる
Aの行動と、自分の行動の違いを考え、気づいたことを書く。その後、どのような行動をしたいかを書く。
3〜5行
以上です。
最初から行ぴったりに書くのは難しいでしょう。プロだって、できません。なので、書いてから削る作業をして、行合わせをしていきます。これが原稿の「推敲」です。
感想文で多いのは、1)の要約がうまくできずに、感想文の大半が内容の説明になってしまうことです。「感想文」は、文字通り、その本を読んでどう感じたのかを書くわけですから、要約は簡単で良いのです。
といっても、要約もまた難しいですよね。頭の中を整理して書く練習になるでしょう。
大事なのは、文字通り自分の「感想」です。面白かった、悲しかった。だけではなく、自分が心惹かれた登場人物について書き、自分との比較をしていく。このように書くことで、自分がどう感じたかを具体的に書くことができます。
型を踏まえた上で、面白い視点が入るといいのかなと思いますが、これは難しいかもしれません。まずは型通りに書いてみることをおすすめします。
参考にしていただけると幸いです。
トビラコ店主
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