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2024.08.18

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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私の弟は発達障害&境界知能で、なかなか難しい特性を抱えています。
 

その特性のひとつが、「人に厳しく、自分に甘い」です。とても身勝手に見えるのですが、でも本人は気づいていません。おそらく自分を客観的に見る「自分研究」が足りないからでしょう。それでも年齢とともにこの特性も緩和されつつあります。職場での経験も大きく、仕事が人を成長させるというのは本当です。
 
交代制の仕事をしていますが、相手が遅刻してきて自分の勤務が長くなっても、受け入れるようになりました。会社の都合で、休みの日に出勤になっても、まあ受け入れています。その代わり、別の日を休みにしてくれますからね。
 
でも、まだまだだなと思うのは、「仕事ができる=ミスをしない」と思い込んでいる点です。
 
例えば、先日のこと。予約しておいたケーキと一緒に予約していたケーキ用特製の保冷バッグをうっかり店員さんが忘れていました。謝る店員さんに食ってかからず、「そうですか」と引き下がったのは、大人になった証拠です。
 
でも、私には「あの店員は仕事ができない」とこぼすので、弟の「仕事できる人」感は、まだまだです。ミスはどんな人にも起こりうるわけで、問題はミスをした時の態度であったり(人のせいにせずに、素直に認めてあやまる)、ミスの再発防止のための工夫ができるかです。ミスや失敗を糧できる人は仕事で成長できます。
 
余談ですが、弟は絶対に遅刻しません。現場に3時間も前についているからです。忘れ物もしません。何が起きても大丈夫なように、リュックには降水確率0%でも折りたたみ傘を常備し、突発的事態に備えて懐中電灯、簡易保冷バッグ、水筒のようなもの、一体どんな事態を想定しているのかわからないものまで入っています。さながら「非常用持ち出しリュック」です。完璧主義を通り越した、何かの「恐怖症」なのだろうかとさえ思います。
 

ある時気づきました。弟の日常で使っている「非常用持ち出しリュック」は、突発的な事態の備えではありません。「突発的な事態に柔軟に対応できない自分」を象徴しているわけです。
 
ミスは弟が何より嫌う「突発的な事態」です。「人に厳しく自分に甘い」という特性をもう少し噛み砕くと、人に厳しい=突発的な事態を引き起こす人に厳しい、ということなんだと思います。これも年齢ともに緩和されてくるはずです。
 
でも、やはり人から見たら身勝手です。つくづく厄介な特性ですよね。
 
 

トビラコ店主

 

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