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2024.08.28

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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作業療法士の木村順さんは、たとえ話の天才です。
 
ある時、セミナーの参加者に向けてこう質問しました。
 
「この中で、右足と左足を交互に出して歩くことをがんばっている人、手をあげてください?」
  
わかる人は苦笑い、わからない人はきょとんとしています。これは、もちろん比喩なんですが、発達障害のない子が苦もなくできることを、発達障害の子は「できない」「がんばらないとできない」ということなんです。
 

ディスレクシアの子に「がんばれば読めますよ(だからがんばろう)」と悪気なく言ってしまう先生は、結構いらっしゃいます。でも、非ディスレクシアの子たちは、がんばらなくても読めます。文字の読み方を音にするまでに時間がかかりません。読み方を思い出すまでに時間がかかったりもしません。教科書1ページ読んで疲れたりはしません。この点を考えていただきたいなと思うのです。
 
ディスレクシアは、脳の機能の不具合によるものです。文字の形を音にする(音韻処理の一部)、文字の形を思い出すのに時間がかかるなど、読みにさまざまな困難が生じる。これらのことは、すでに研究で明らかなのに、それでも「がんばれば読める」と思ってしまう先生がいるのはとても残念ですよね。
 
そもそも、文字は読むことが目的ではなく、書かれている内容を理解することが目的です。だとすれば、今は、読み上げ機能という「がんばらなくても、できる」手段があります。
 
「がんばらなくてもできる」手段を、人類は次々に編み出してきました。がんばらなくも移動できる手段。がんばらなくても食料が手に入る手段。がんばらなくても知識が手に入る手段。よくよく考えれば「がんばらない」を目指して、人類は生き延びたきたのかもしれません。
 
そう考えれば、ディスレクシアの子(人)にとっての読み上げ機能は生き延びる手段、生き延びるは大げさかもしれませんが、よりよく生きるための手段と考えられないでしょうか。
 

 

トビラコ店主

 

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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
 
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
 

 
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!

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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
 

発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】

 

 
発達障害の子の「できる」を引き出す学習道具ベスト5 筑波大学附属特別支援学校の先生が教えます!
 

  
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