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子どもが仮病を使って学校を休みたいと言った時にどうするか。
仮病を使ってまで休みたがっているのだから、休ませる。これがケア。
でも、ずっと休ませるわけにはいかず、学校に行たくない理由を聞いて対処する。
これがセラピー。
ケアとセラピーの違いについて、『雨の日の心理学』(東畑開人著 角川書店)で、東畑さんはこんなふうに語っていました。
傷を癒すのがケアであり、自立を促すのがセラピーだというのです。すごくわかりやすいですよね。ここでいう「自立」は、自らなんらかのアクションを起こすことです。必ずしも学校に「復帰」するだけではなく、学校以外の別の道を自ら決めて歩むのも「自立」でしょう。
ケアが先でセラピーが後。この逆はありえないし、すべきではないと東畑さんは述べています。
もし、セラピーが先だと傷が癒えていないのに、自立を促すことになります。傷がより深くなってしまう可能性が高くなります。
この話で、子どもがつくウソもまた、似たところがあるのではないかと思いました。
例えば、仮病はウソです。ウソがいけないと言ったところで、子どもは救われません。ウソとわかっていながら受け止めるのがケア。ウソをつかざるをえない状況を考えて行動を起こすのがセラピーです。
失敗をごまかすためにウソをつくのだとしたら、いったんをウソを受け止め流。そして「失敗は責められるべきではない」、「失敗はいけないことでない」「失敗は次に失敗しないための大切な経験」(かえるカードの言葉より)ということを教えるのが、セラピーの類かもしれません。
自分を大きく(強く)見せるためのウソ(これ大人も結構やっています)だとしたら、その子はあまり褒められたり、認められたりする機会が少ないのかもしれません。褒められる、認められるという成長に欠かせない養分が必要なのかなと思います。
ケアが先、セラピーが後。覚えておいていい一言です。東畑さんの著書は、ほんと学びが多いのでおすすめです。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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