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愛読している『発達教育』10月号の特集は「発達障害のある人のきょうだいへの理解と支援」です。
障害のある弟と妹をもつ身として興味深く読みました。特集ではきょうだいの年代別に心境の変化や親として留意すべき点などが書かれています。
年代別とは、幼少期、学齢期、思春期、青年前期、青年後期・中年期、熟年期の6つの時期です。
特集に書かれた記事を読むと、思春期あたりは思いあたることがいくつかありましたね。私の頃は、きょうだい児の集まりというのはなかったように思います。私が知らなかっただけかもしれませんが。もしあれば参加したかったと思いました。誰に遠慮することなく、きょうだいのことを話せる場があるだけでもほっとできます。
思春期は、障害のあるきょうだいのことを話せる友人もいれば、この人には話す必要がないなと思う友人もいました。話したから親友、話さないから親友ではないというわけではありません。つきあい方が違うというだけですが、それでも話せる相手がいるのはいいことです。きょうだい児の集まりは、その役を担ってくれます。
問題は結婚でしょうね、親が一番心配するのは。でも、心配ご無用だと思います。障害のあるきょうだいがいるからと結婚を渋る人はその程度の人なのです。むしろ、結婚しなくてよかった人であり、結婚すべきではない人です。
障害のあるきょうだいがいてもいなくても結婚したいという人が、本当に結婚していい相手です。障害のあるきょうだいのことで、夫婦の意見が食い違うことが出てきたとしても、それは夫婦の問題であって、親の問題ではありません。
私は熟年期に入っているので、まさに「自分なき後」のきょうだいのことを考えることがあります。むしろ、この時期のために親としては、きょうだいがある程度の年齢になったら、日頃から福祉制度についてオープンに話し、時に教えておくといいのかなと思います。あまり、隠し立てはしない方がいいですよね。
親によっては、障害のある子は自分ひとりが担っていくべきで、他のきょうだいには関与させないという人もいます。でも、この姿勢はまずいです。家族だからというよりも、同じ家の住んでいるいわば共同体として考えれば、誰か一人に過度な負担がかかる共同体は健全とは言えないと思います。といって、きょうだいが障害のあるきょうだいの面倒をみなければいけないということではないのですが。
そこは、福祉の制度などをうまく活用していくことですよね。むしろ福祉方面の情報の感度を上げていくことが必要ではないでしょうか。そして、大事なのは「そうは言っても、なんとかなる」という気持ちでいることかなと思います。実際、なんとかなるんですよ、ほんと。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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