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発達障害の当事者が発信してくれるおかげで、ああ、そういう気持ちだったのかと知ることができるようになりました。
たとえば、強度行動障害と呼ばれる障害。自分の頭を壁にぶつけたり、モノを投げつけたり、他人に暴力を振るったりする行為ですが、自分の意志が相手に伝わらないことへの苛立ちだったり、ストレスだったりするのかと思っていました。
でも、作家で自閉症の東田直樹さんのポストを読むと、必ずしもそうでもないということがわかりました。
強度行動障害は「脳の爆発」だと僕は捉えています。自分でもどうしてそうなるのかわからないのです。だから「そうしたかった」と思われると悲しいです。止められない行動に悩んでいるというレベルではなく、絶望しているに違いありません。当事者は、すぐにでもやめたいと心から願っています。
— 東田直樹 Naoki Higashida 【公式】 (@higashida_naoki) October 8, 2024
「脳の爆発」。これなんですよ、きっと。もちろん、自分の思い通りにならなかったり、相手に理解してもらえなかったりということもあるでしょう。その結果、脳が爆発するのかもしれません。ともかく、「やめたい」と願っていることは確かだと思います。
余談ですが、私もほんの一時期、脳の爆発というほどではありませんが、「脳の暴走」を経験しました。30代の頃です。副作用の強い抗癌剤を点滴で投与されていた時期があり、抗癌剤が合わなくて始終ソワソワしていました。まるで肩に小人が何人ものっていて操られている感じです。
集中力も極端に落ちていきました。例えば、ペンを持って何かを書こうとすると、ペンを持った時点ですぐに飽きてしまってペンを放り投げてしまうのです。
また、ベッドに寝ていると「滑り落ちる」感覚に襲われて、ベッドの手すりにつかまらないと寝られなくなりました。
脳が暴走すると、自分で止めたくでも止めることができなくなってしまう感覚は、なんとなくわかります。
話を戻します。もうひとつ。これも、発達障害(おそらく自閉症)の作家の話が、『手をつなぐ』10月号に掲載されていたのでご紹介します。
22歳のAju(アジュ)さんというアーティストです。幼い頃から、数字や時間へのこだわりが強く、スケジュールや環境が変わるとひどく動揺して蕁麻疹が出ていました。この特性は大人になっても変わらず、予定が崩れると「この世の終わりみたいに心が乱れたり」するそうです。
Ajuさんは、「あなたはあなたであっていい」と発達障害の診断を受けた22歳の時に、「せんせい」に言われて救われます。
「脳が爆発」するような感覚も、「この世の終わり」と感じたりすることも、当事者でないとわかりません。でも、当時者が発信してくれることで、私たちは勝手な解釈をせずにすみます。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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