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藁をもすがる気持ちでいると、本当に藁をつかんでしまうことがあります。
ディスレクシアの子の触読シートを開発した宮崎さんが、注意すべき「搾取的な民間療育」についてポストしていて、とても納得しました。
搾取的な民間療法、療育(?)について、3年前から同じく民間事業をしていて感じる、気を付ける特徴は以下かも
①ホームページに値段が書いていない
②無料相談、セミナーなど窓口
⇒話が進むと、車一台分くらいの契約あり
③不登校や引きこもりなど、悩み度が深刻な家庭を対象にしている。— 読み書きLDの触読学習『触るグリフ』言語聴覚士 (@sawaru126) October 14, 2024
この3つのうち、わりとよく聞くのは②の無料相談を窓口にしたやり口です。具体的には、無料セミナーの後に、もう少し詳しく知りたい人は個別に相談を受けます(もちろん有料)という形で引っ張っていく方法です。
療育ではないですが、わりとよく聞くのは保険のセミナーですね。親なき後をテーマにした無料セミナーの後、個別相談で高い保険を販売されるケースです。
障害児者の保険なら「ぜんち共済株式会社」が、歴史もあり信頼できます。また相談セミナーなら、親なきあと「相談室」を主宰されている渡部伸さんがおすすめです。他にも信頼できる人がいるかもしれませんが、私が知っているのは渡部さんです。
相談セミナーはめんどうそうだからと、ネット検索してしまうと、障害に詳しくない司法書士や行政書士のステマ的な記事が上位に上がってくることがあるので要注意。
「親なき後」で必ず話題になるのが「後見人」です。後見人は障害のある当事者に代わって、身の回りのあれこれや行政への書類の手続き、施設に入所することになったら書類の手続き、そして財産管理なども行います。
後見人には、「任意後見人」「法定後見人」の2種類があるのですが、まずこのことに触れていなければ、いくら記事の体裁をとっていても広告と思っていいでしょう。
「(法定)後見人」をなるべく早くつけたほうがいいと書かれていたら、さらに怪しいです。「なるべく早く」つける理由がないからです。法定後見人は、無料で仕事をしてくれるわけではありません。毎月報酬が発生します。障害のある当事者の財産にもよりますが、ほぼ平均して2万円くらいです。
法定後見人が仕事をしてもしなくても、定額で月2万円が発生します。なので親が元気なうちに法定後見人をつけなければいけない理由も義務もありません。
法律がかかわることは、まず行政のホームページ(後見人の話なら、法務局、厚労省)で勉強してから、相談セミナーなりを受けるといいと思います。最近は、行政のホームページも動画を多用してとてもわかりやすくなっています。
福祉方面の情報の格差は大きく、それだけにつけ込まれる隙も出てきてしまうわけです。
なお、検索する時には、末尾に「”go.jp”」をつけると、政府や行政の情報がトップにきます。goとは、government(政府や行政)です。このことを知っているだけでも、ステマ記事を読まされなくても済みます。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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