トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
——————————–
今から思えば、あの人学習障害だったのだろうなという男性を知っています。もう20年以上前の話です。
彼は、打ち合わせで私がレクシャーしたことを一言一句聞き漏らすまいとして、ノートに顔を埋めるようにして書き込んでいました。仕事の説明ですから、要点だけをメモすればいい話です。それなのに、毎回、私の顔も見ずにひたすらノートにびっしりと書き込む姿が奇異に感じられました。そして案の定、上がってきた仕事は的外れなのものでした。
政府広報オンラインの発達障害ってなんだろうを読むと学習障害の定義を次のように示しています。
「知的な遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示すさまざまな状態をいいます」。
そして、例として挙げられていたのは、本当はメモをとるのが苦手なのに書くことに必死になりすぎて、会議の内容がわからなくなる人でした。このような人はボイスレコーダーを使うなどの工夫をとりいれるいいと書かれています。
まさに、先ほどの彼は、本当はメモをとりながら聞くのが苦手だったのだと思います。もし、自分の特性がわかっていてボイスレコーダーを使うなどの工夫をすれば、私の話に集中できたはずです。何より、彼自身がラクだったはずです。
通級指導教室で行われている自立活動は、学習の仕方を学ぶ場でもあります。学習そのものよりも、自分の特性に合わせた学習方法を身につけることが目的です。聞きながら書くことが苦手であれば、ボイスレコーダーを使うのもひとつの方法として先生からアドバイスしてもらえるでしょう(先生にもよりますが)。これが「自立活動」です。自立活動は社会に出たときに困らないようにする練習でもあるのです。
トビラコ店主
********************************
朝新聞EduAで
トビラコ店主の連載が始まりました
発達凸凹と向き合う 道具で「苦手」は消える
https://www.asahi.com/edua/article/15498456
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】
発達障害の子の「できる」を引き出す学習道具ベスト5 筑波大学附属特別支援学校の先生が教えます!
Xはこちらから
Facebookはこちら
LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。