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2024.12.07

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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読むことに困難を抱えたディスレクシアに比べて、書くことに困難を抱えたディスグラフィアは、原因も特性もさまざまです。
 
ディスグラフィアについては、大きく2つの方向で考えるといいのなかと思います。
 
1)ディスレクシアと重なっているために書くことが困難に。
 
2)力加減がうまくいかない。
 
1)と2)が重なっている場合もあると思います。
 
1)を考えてみます。
ディスレクシアをひと括りには語れないのですが、文字を音に変換する音韻(おんいん)処理に問題があることが多いそうです。

「か」という文字を「か」という音に変換するのに時間がかかるためスラスラ読めなかったり、あるいは「か」「ら」「す」のぞれぞれの文字は読めるけど「からす」をイメージするのに時間がかかる。大雑把にいうと、これが音韻処理に問題を抱えているということになります。

文字を音に変換するのに時間がかかるということは、文字の想起に時間がかかるということで、書くことにも支障が出るわけです。

なので、あらかじめ文字が記されているキーボードやフリック入力がラクになります。なるべく早いうちに、キーボード入力に慣れて、キーボードを見なくても打てるタッチタイピングを身につけるといいと思います。
学習下敷き「キーボードを学ぶ」でのキーボードの学習をするのもおすすめです。

究極は「音声入力」です。どうしても文字をスムーズに思い出すことができなければ音声入力すれば文字に変換してくれますからね。
 

2)は、主に運動系に課題ありと考えられます。

力加減がうまくいかないと、筆圧が安定しません。薄くて弱々しい文字になったり、逆に力まかせに書いてしまったり。この場合、鉛筆の動きをコントロールしてくれる下敷き(魔法のザラザラ下敷き)を試してみてください。
 
目と手の協調運動がうまくいかない(DCD)であっても、文字は書くのに時間がかかったり、極端にバランスの悪い字になってしまいます。DCDの場合は、やはりキーボード入力を早いうちにできるようにしておくと良いのかなと思います。
 
宿題提出で、キーボード入力して作成した文章を鉛筆で書き写すなどとしている子もいるようですが、本来は「プリントアウトして提出」を認めてもらえるといいですよね。
 
道具は、その子ありきです。その子がどこで困っているのか、その原因が何かを見極めることが大事。といって、専門家でもない私たちにとって難しいかもしれません。

そこで、毎度ご紹介していますが、読み書き支援のバイブル、『みんなでつなぐ 読み書き支援プログラム』(井川典克/監修 高畑脩平・奥津光佳・萩原広道 特定非営利活動法人はびりす/編著 クリエイツかもがわ)です。専門的な話から、家庭でできるものまで、今すぐ実践できるプログラムが満載です。

 

トビラコ店主

 

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朝新聞EduAで
トビラコ店主の連載が始まりました

発達凸凹と向き合う 道具で「苦手」は消える

トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
 
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
 

 
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!

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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
 

発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】

 

 
発達障害の子の「できる」を引き出す学習道具ベスト5 筑波大学附属特別支援学校の先生が教えます!
 

  
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