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書くことに困難を抱えた子へすすめる道具が難しいのは、ひとりひとりあう道具が微妙に違ったり、全く違ったりしてしまうからです。
これは、LD親の会の人もみとめるところです。結論からいうと、試してみて子どもに聞くしかないと親の会の人は言います。
といって、やみくもに試すのではなくて、書くことの何に苦労をしているのか、手がかりをつかんでおくとよいかもしれません。
書くという行為は複雑です。
私がいつも頼りにしている『みんなでつなぐ 読み書き支援プログラム』を読むと、書字行為の際、脳の中で起きていることは、1)音(聴覚イメージ)を1)文字(視覚イメージ)に変換し、3)単語や文章の意味理解のための機能を働かせているそうです。
つまり文字を書くということは、「音 文字 意味」を意識し、手の運動を通して文字として表出されるわけです。
この過程のどこかに不具合があると、書くことに困難が生じてしまうのですが、文字を書くときに必要となるこの一連の働きを知っておくと教材や教具を選ぶの際の目安になるかもしれませんね。
読字障害と書字障害が重なっていることが多いのは、音⇄文字の変換に不具合があるからです。究極は文字を想起しないですむ「音声入力」でしょう。でも、そうそういつも音声入力できるとはかぎらないので、キーボード入力ということになると思います。
この場合も、ローマ字入力だと「か」なら「ka」と新たに文字の想起が必要になるため、やはり音と文字の変換で負荷がかかります。ローマ字入力にこだわらずに負荷のかかり方が比較的少ないフリック入力を覚えると良いかもしれませんね。
もし、「音 文字 意味」の変換に問題はないけど、書くのが上手くいかないというなら、発達性協調運動障害かもしれません。鉛筆の持ち方の補助具をや力加減を調整してくれる凹凸のある下敷きを使うのもいいかもしれません。tobiracoで販売しているものなら、鉛筆の持ち方補助具ユビックスや凸凹面で力の加減を調整してくれる魔法のザラザラ下敷きもおすすめです。
漢字に関しては、ひらがなやカタカナを覚えるのとは違った脳の領域が関係しているそうです。なので漢字はかなり特別なのかなと思います。漢字学習でも、子どもにより様々ですが、タブレットで使う電子書籍のミチムラ式漢字eブックは書字障害の子にもおすすめです。
いずれにしても、書字に困難がある場合は何回も書いて覚えるという方法は、子どもに苦痛を与えるだけということは覚えておいてほしいと思います。
トビラコ店主
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