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2024.12.17

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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世の中は発語のある人に有利にできていることを、発語がある人(ありすぎる人)は知っておくべきではないかと思います。
 
発語がないうえに知的障害だと、周りの人に理解されずに本当に不利です。このことも知っておくべきではないでしょうか。でも発語がなくても知的障害であっても、感受性となると話は別です。
 
これ、私の妹や妹の仲間のことを言っています。
 
施設に入所している妹は週末、家に帰ってきます。13年前、父が亡くなって最初に帰宅した日のことです。妹は父が亡くなったことは理解していなかったと思います。でも家の中の空気が変わったことには気づきました。居間の父がよくいた場所の前に来ると後退りし、居間に入ろうとしませんでした。
 
驚いたのはそれだけではありません。父からプレゼントされたレッサーパンダのふわふわした室内履きを、父が生きているうち妹は決して履こうとしませんでした。妹は好き嫌いが激しいのでよくあることです。ところが、父が亡くなってから、妹はその室内履きを愛おしむようにして履くようになりました。
 
先日は、母が骨折で入院しました。母が入院して最初に帰宅した日、母がよく座っていた場所の前で後退りしながら固まりました。母のいない家の中の空気の変化を敏感に感じ取ったのでしょう。
 
妹の小さい時の仲間に発語のない男の子がいました。彼の父親が亡くなり皆で墓参りに出かけると、彼はひとり先にゆき、亡父の卒塔婆を抱きしめて泣きました。そして後から来る人たちに、来るなと手で払ったそうです。父親とふたりきりになりたかったのでしょう。
 
ご紹介したのはほんの一例なのですが、感受性は知的な発達とは別のものではないかと私は思っています。言葉で表現できることがすべてではないというあたり前のことを、発語のある人やありすぎる人、なまじ文章を書ける人は忘れがちです。これ自分に言い聞かせています。

 

トビラコ店主

 

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