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特別支援学校の先生がつくるコミュニケーションゲームは、教材です。ゲームと名前がついていても、子どもが抱える課題を意識してつくられています。
tobiracoのコミュニケーションゲームを例に取り上げてみます。
コミュニケーションを楽しめない子どもたちが、ゲームを通してコミュニケーションの楽しさを体験できるようにと、筑波大学附属大塚特別支援学校の先生がつくりました。
ルールをシンプルにすることで、だれもが参加できます。
たとえば、「えらんで・きめて・つたえるゲーム すきなのどっち?」は、一枚のカードに2つのイラストが描かれています。食べ物であったり、動物であったり、季節であったり。2択から自分が好きな方を選びます。食べ物のカテゴリーでいうと、アイスクリームとチョコレートなら、チョコレートが好き、というように。
イラストで描かれているので、文字が読めなくても参加できます。考案者の佐藤義竹先生によると、どちらか好きな方を指差せば伝わるため寝たきりの子も参加できるといいます。指差しできなければ、目の動きでもいいというのです。
参加しやすいようにハードルを低く。そのうえで、好きな方を選び、可能なら好きな理由について話します。このとき、相手の話を黙って聞くことが唯一のルールです。
「黙って聞く」がルールになると、聞いてもらえる安心感が生まれます。この安心感こそが、じつは教材の狙いでもあるのです。
障害のある子は、自分の話を聞いてもらえていないことが多いのではないでしょうか。理由はいろいろあるでしょうが、そのひとつはつねに支援する側や親が「その子のためによかれ」と先回りして決めてしまうこともあげられます。
この点も、佐藤先生は課題と考えて「自分で選ぶ、自分で決める」体験をゲームを通してできるようにしているわけです。
このような意図は、わかる人にわかればよくて、好きなものを語り合うゲームとして楽しむことができればいいと思います。教材としての意図が見え見えだと楽しめなくなってしまいますよね。
コミュニケーションゲームについて書き出すと、ついつい長くなってしまうので、本日はここまで。続きは明日。
トビラコ店主
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朝日新聞EduAで
トビラコ店主連載中
発達凸凹と向き合う 道具で「苦手」は消える
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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