トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
——————————–
「困っているのは(先生ではなく)子ども」。
先生が子どもへの支援がうまくいかなくて困っているときによく使われます。でも、じつは、子どもは困っていなくて、まわりが困りはてている場合があります。
たとえば、他の子にちょっかいを出して授業を妨害したり、子どもが教室を飛びして先生が探しに行き、授業が中断してしまったり。
当の子どもに聞くと、困っていないどころか学校が大好きだったりするのです。やりたい放題できるのであれば、学校は「楽しいところ」になるのかもしれません。でも、そのうち、まわりが引いていきます。あの子に関わるのはやめとう、と。ここを見越して、助言できる人がこの子には必要なのではないでしょうか。
子どもがあまりに多動でやりたい放題のため、担任がある処置をとり、母親がとても感情的になってしまう。わりとよくあるパターンかもしれません。
前置きが長くなりましたが、まさにこのパターンで、母親の友達からどうしたら良いかと相談を受け考え込んでしまった次第です。
たしかに、先生のしていることは子どもを傷つけるものです。許されることではありません。ちなみに先生が子どもに暴力を振るったとか、暴言を吐いたとか、そいうことではありません。差し障りがあるのでぼやかしますが、先生も苦肉の策だったのでしょう、その後、先生は心を病んで休職してしまいました。
その子の両親は、ともに精神疾患で、母親は強い薬を服用しています。おそらく、自分のことでいっぱいいっぱいなのでしょう。家の中は洗濯物が山積みになっているそうです。
家が、散らかっていようが、洗濯物がたまっていようが、親も子も居心地がよければそれでよし、と私は考えます。でも、やはり気になるのは、この家にその子の居場所があるのかどうかです。家に居場所がないから、学校を居場所にしているのではないかと想像してしまうのです。
直接会ったわけではないし、会ったとしても、私にどうすることもできません。とりあえず、学校でされたことは教育委員会に訴えた方がいいし、ついでに子どもが学校で暴れることも言った方がいいよ、母親の友人と伝えました。母親は(薬のせいもあって)感情的になってまくしたてるタイプだというので、言いたいことは文書にして教育委員会に提出することも、言い添えました。
私が教育委員会をすすめたのは、先生のやり方を知ってほしいことに加えて、この子の養育環境を考えてくれるようになるのではないかという期待があったからです。
それで、うまくいかないようなら、私が頼りにしている百戦錬磨の支援員の手を借りるつもりではいます。
なんだか、この家は、家族みんながつらそうです。精神疾患を抱えたお母さんは、元大手IT企業勤務のやり手でした。現在は薬の影響で、ときどき足元がおぼつかないことがあり、それを見られるのが嫌で授業参観にいかないのだとか。やはりやり手時代とのギャップの激しさがお母さんを悩ませているのだろうなと思います。こうなると、本当はお母さんが良くなることが、先なんじゃないかと思ったりします。
トビラコ店主
********************************
朝日新聞EduAで
トビラコ店主連載中
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】
発達障害の子の「できる」を引き出す学習道具ベスト5 筑波大学附属特別支援学校の先生が教えます!
Xはこちらから
Facebookはこちら
LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。