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合理的配慮で、もっとも伝わらなければならないのは「話し合いでお互いに歩み寄る」だと思います。
ところが、これがなかなか伝わっていない気がします。合理的配慮の提供を「する(される)」か「しない(されない)」かと考えている人が意外と多いようです。
合理的配慮は、困難を抱えた(主に障害だが、診断書がなくても良い)人や子どもが、困難を抱えていない人と同じスタートラインに立てるようするための法律であり、原則、本人(もしくは保護者や支援者)が申し出ます。
障害者差別解消法という法律に「合理的配慮」は明記されていて、学校はもちろんのこと全事業者に義務化されています。なので、提供するしないというレベルの話ではないんですよね。
ただ、申し出を受けてもそのまま提供できない場合は、そこを話し合いで決めましょうというのが合理的配慮の要諦、つまり最も重要な点です。
例えば、車椅子だから学校にエレベーターを設置して欲しいと申し出ても、予算的に難しいでしょう。でも、スロープなら可能、あるいは移動に階段を使わずにすむ教室で勉強できるようにするなど、申し出を受けた側は代替案を出す必要があります。そこで話し合うわけです。ただ、車椅子はわかりやすい例ですよね。おそらくほとんどの人に理解されると思います。車椅子は目にみえる障害だからです。
問題は、発達障害です。発達障害の合理的配慮については、私もその道の専門家に取材して大手子育てサイトのメディアでも発信しています。
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
当事者たちも発信しています。でも普及に時間がかかる要因のひとつは、学校教育があまりにも一律化し過ぎているからではないでしょうか。みんなが同じ学習法で学習することに慣れ過ぎてしまっていて、それが一定程度うまくいってしまったんですよね。日本の公教育は世界的に見ても高水準です。ただし、国連などで問題とされているのが、多様化をあまり認めていないことなんです。
多様な学び方をあることを、発達障害の子たちは教えてくれています。結局のところ、発達障害の子の学び地道に発信していくしかないのだと思いますが、このところ学習指導要領(文科省が定める学習の目標など)に子どもの意見を取り入れる動きがあります。これまでは上から下へと、流れていた学習法が、大きく転換しつつあると思います。
学習指導要領は10年ごとに改訂されるので、子どもの意見を取り入れた学習指導要領が現場に届くのは10年後となりますが、それでも確実に変わると思います。この変化に、学校が一番ついていけないということのないようにしてほしいと思っています。
トビラコ店主
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朝新聞EduAで
トビラコ店主連載中!
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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