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養護学校(現在の特別支援学校)高等部に通っていた頃の弟の連絡帳が、実家を整理していたら出てきました。
読んでみると、先生はこういう見方をするのかと関心したことがいくつかありました。
例えば、林間学校での出来事です。
班ごとの食事の時間、別の班の生徒が「箸がない」と言って、弟のところにきました。すると弟は「オレは、ドロボーじゃないんだ!」と感情を爆発させ、周囲をびっくりさせたことが書かれていました。
私も初めて知る事実で、弟はこんなことで感情を爆発させていたのかと思いました。でも先生の見方は違いました。
「自分の意思を伝えられたのはよかった」と、この事態を見ていたのです。そして、感情のコントロールは少しできると良いかもしれませんね、と、簡単に一言だけ書き添えていました。
私なら、まず、この程度のことで感情を爆発させるのは良くないと真っ先に考えて、「感情をコントロールできるようにしましょう」と保護者に伝えてしまうかもしれません。
先生は「自分の意思を伝えられた」ところを評価してくれたのでした。これは、今、問題になっている障害のあるの子の「意思表明」ですね。
感情を爆発させるのは、「それは嫌だ!」と伝えられるということです。これは、私にとって目から鱗でした。
感情の爆発やパニックは、「それは嫌だ」を伝える手段なのです。ただ、この手段があまりにも激しいために、意思表明をキャッチする前に激しすぎる手段をなんとか抑え込もうとしてしまいがちです。
「あなたの気持ち(言いたいこと)は、わかった」とまずは受け止めたり共感したりしたうえで、でもね、その手段だと相手に伝わらないということを教えるべきなんでしょうね。
子どもの喧嘩というのも、互いの意思表明のぶつかり合いでもあるわけですよね。怖いのは、感情がなくなってしまうことでしょう。いつも誰かの顔色を見ながら行動したり、常にまわりの評価を気にしているうちに「それは嫌だ」という感情がなくなってしまうことだと思います。これ、障害のあるなしに関係なく、です。
トビラコ店主
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