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親なき後を考える前に、親あるうちにできることをしておく。
これ、子どもに障害があってもなくてもいえることだと思います。特に障害のある子の場合、親なき後だけがクローズアップされがちですが、親あるうちにできることが大切。
知的障害のある弟を見ていると、親あるうちにできることは生活習慣一択のような気がします。一択は言い過ぎかもしれませんが、生活まわりのことは地味だけど一朝一夕で身につくものではありません。それだからこそ、親あるうちに身につけておくべきだと思うのです。
母と二人暮らしの弟ですが、12月に母入院しました。いずれひとり暮らしになるので、これを機に生活まわりのことを自分でできるようになってほしいと、私があれこれアドバイスしています。まずは、栄養バランスのとれた食事。ゴミ出し。水回り(浴室、洗面所、トイレ)の掃除等ですね。
この中で一番難しいのは、バランスのとれた食事です。料理本を参考にすれば良いと思われるかもしれません。でも料理本はリアルな生活ではないんですよね。日々、台所に立っている人ならわかると思いますが、家庭での料理は連続です。冷蔵庫に、大根が4分の1、ほうれん草が半束、人参が半分、白菜が4分の1残っていて、チルド室には消費期限が迫っているハムやベーコンがあったりします。そこに新しい材料を加えて料理する。これを日々繰り返すわけです。かなり難易度高めです。
でも、日々の料理は慣れです。冷蔵庫のハムと卵でチャーハンを作り、ほうれん草があれば胡麻和えをして一品添えるなんてことも、慣れてくればできるようになります。でも慣れていないとこれができないのです。結局、弟は、毎日スーパーで惣菜や冷凍食品を買っていますが、バランスが悪いことこの上ないです。
例えば、一食でクリームソースのパスタと、エビ炒めの惣菜と、冷凍のピラフと、ヤマザキのランチパックを買ってきたりします。これ、どういう取り合わせなんでしょうか。目についた食べたいものを片っ端から買っている感じです。たとえ、自分で作らなくても、なんとなくバランスの良い組み合わせというのはわかるものなんですがね。
そこで、私は料理研究家の土井善晴さんが推す具沢山味噌汁の一汁一菜を弟に教えるつもりです。味噌汁はタンパク源になります。野菜をたっぷり入れれば野菜不足も解消します。そこに炒めものでも一品があれば栄養バランスとして十分です。なんなら、惣菜だけは買ってもいいかもしれません。
よく、味噌汁は出汁が面倒という人がいます。これ、誤解です。鍋に水を貼り煮干し1〜2匹を入れて沸騰させれば出汁になります。うちは煮干しもそのまま食べます。カルシウム源になりますからね。ただし、味噌はあまり安いものはおすすめしません。味噌がおいしくないと味噌汁も美味しくできません。味噌汁の講釈をするつもりではないのですが、言いたいのは一汁一菜は簡単で栄養バランスがいいよ、ということです。小学生でも作れます。
栄養バランスの良い食事を作る習慣、できれば母に教えておいてもらいたかったことのひとつです。
お手伝いはとても地味で、効果がすぐに目に見えたりしません。でも日々積み重ねたものは強いと思います。でも、これ、なかなか伝わらないんですよね。
トビラコ店主
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