トビラコへようこそ
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情報の差が、生活の差と言い続けていました。福祉の制度が毎年のように更新されるので、最新のお得な情報を仕入れておくといいですよ、という話です。
トビラコでも情報の差が生活の差 よりよく生きるために 知っておきたい情報コーナーを設けています。
最近感じるのは、発達障害界隈だと情報の差が「教育の差」にまで発展しているということです。言葉は悪いかもしれませんが「情報弱者から、高額を巻き上げる」民間の事業を目にすることがあるからです。
先日、元同僚の編集者から、どう思う?と、発達障害の子を支援するある事業(サービス?)のサイトについて聞かれました。さまざまな支援のメニューがあって、それぞれの分野の講師が紹介されていましたが、どの講師も発達障害の専門家としては疑問符がいっぱいつきました。
例えば、明らかに言語聴覚士が関与しないと無理という言葉の課題にも非専門家が、それらしいことを語って悩みを解決と書かれているのです。(だったら、言語聴覚士はいらないよね)と心の中で突っ込みました。また、LD(学習障害)の支援に至っては、講師自身が学習障害を理解していないことにも衝撃を覚えた次第。
元同僚に、私の率直な感想を伝えたところ、やっぱりねと、受講料がとても高額なので疑問を持ったそうです。
このサイトはとてもきれいに作られています。保護者の泣きどころをよく抑えているので、我が子の将来を案じる保護者はつい頼ってしまうかもしれません。でも、例えば学習障害については、文部科学省がきちんと定義しています(文科省 学習障害で検索してみてください)。これを知っていると、当該サイトの「学習障害専門」の講師のメッセージがいかに的外れかがわかります。あるいは、言葉の課題は言語聴覚士の領域であることを知っていると、おかしい?と思えるはずです。
公教育がもう少し、発達障害(特に学習障害)に支援を手厚くしてくれると良いのですが。それも叶わないとなると、自分で情報を集めるしかありません。
信頼できるかどうかのポイントを、私なりに挙げてみます。
まず「運営会社」がしっかり明記されていること。どこが運営しているのかよくわからないサービスは敬遠した方が良さそう。でも、意外と「運営会社」が明確に記されていないところがあります。ということは責任の所在がはっきりしないわけです。何か言いたいときにどこに申し出たらいいのかわかりません。先ほどサイトがまさにそれ。
そして、できれば長くその事業を展開しているところがいいように思います。新しいからダメといわけではないのですが、教育はやはり積み重ねです。いろいろな特性の子どもの成長を長きにわたって見てきたところは、それなりに蓄積があります。
というようなことを考えて浮かび上がってくるのがさくらんぼ教室でした。ここは、1990年に障害のある子の学習の場として保護者のボランティアから始まって今や14教室。発達障害の専門家や医療機関とも連携しています。
もちろん、他にもいいところはあると思いますが、もしわが子を支援の教室に通わせたいとしたら、まずはよき手本となるところを知った上で探していただくのも良いかと思いました。
高額な受講料を支払うと親はどうしても見返りを求めます。それは仕方のないことです。私だってそう思うでしょう。でも、うまくいかなかったときに講師は「自分の力不足」とは言わないと思うのです。私が危惧するのは、結局、子どものせいにされてしまう気がします。子どもが自信をなくすような事態になってしまったら、逆効果です。
トビラコ店主
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トビラコ店主連載中!
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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