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2025.02.19

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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目の前の課題に集中できずに、あれこれ考えてしまうのはADHDの特性のひとつ。

たとえば、こんな感じです。人の話を聞きながら、別のことを空想してしまう。その結果、話に集中できない。先生の話を聞きながら黒板の横の掲示物が気になって授業に集中できない。

これは、脳の神経回路の働きによるもので、脳はぼんやりしている状態でも活性化する神経回路があるそうです。「デフォルト モード ネットワーク(DMN)と呼ばれる神経回路がそれ。ぼんやりしていると脳は働いていないのかというと、そうではなかったのですね。空想もまたDMNの働きによるもの。

一方、課題に集中するときは「タスク ポジティブ ネットワーク(TPN)」という神経回路が活性化しています。私たちが思い浮かべる脳の活性化は、TPNでしょう。計算中は脳が活性化しているとか、音読すると脳が活性化するとか。これは、イメージしやすいですよね。

空想脳(DMN)と課題集中脳(TPN)は、定型発達の人は切り替わるそうです。でもADHDの特性があるとDMNとTPNがうまく切り替わらずに、常に両方が働いている状態になってしまいます。人の話を聞きながら(TPNが働いている)、ぼんやりと空想してしたり(DMNが働いている)、授業に集中している(TPNが働いている)はずが、全然別のことを考えてしまう(DMNが働いている)ことが、起きてしまうのも両方が稼働してしまうからです。

DMNとTPNの両方が稼働するのは、必ずしもマイナスではなくて、TPNとDMNの違う役割がうまく結びついて、突拍子もないアイデアが生まれることがあります。クリエイティブ方面や起業家にADHD傾向が多いのはTPNとDMNの両輪が働いているからだという説があります。

ただ、それは選ばれし人ですよね。一般には集中できずに苦労したり、リラックスできずに脳が疲れたりしてしまいます。

脳を極度に疲れさせないために、ADHDの人は睡眠時間を長くとることが有効なのではないかと思います。大人でもバリバリ活躍している起業家の人たちでロングスリーパーという人は少なくありません。

DMNとTPNの話は、雑誌Newtonの2024年11月号発達障害の脳科学を参考にしています。この号は、本当に勉強になります。興味のある方はぜひご一読を。まだAmazonで販売していると思います。

 

トビラコ店主

 

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朝日新聞EduAで

トビラコ店主連載

発達凸凹と向き合う 道具で「苦手」は消える

トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
 
  
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
 

 
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!

トビラコ 書籍 『自信を育てる 発達障害の子ためのできる道具』
 
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
 

発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】

 

 
発達障害の子の「できる」を引き出す学習道具ベスト5 筑波大学附属特別支援学校の先生が教えます!
 

  
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