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このところ話題になっている、ポストがこちら。
お気を悪くなさる方がいらっしゃることは承知していますが、僕が学校で感じてきた違和感を述べておきます。改めて本質を考えるきっかけになってくれたら幸いです。
◯ あいさつ運動
◯ 強制して行う運動会組体操、集団行動
◯ 運動会での入場行進練習、ラジオ体操練習
◯…— 工藤勇一 (@KudoYousan) February 17, 2025
これを読むと、多くの発達障害の子は、学校に馴染めないのがよくわかります。
学校は、ともかく「みんな一緒」「みんな同じ」という空気がかもされていますよね。
発達障害の子に教えるべきは「みんなと同じじゃなくてもいい」ではないでしょうか。
このポストを読んで、『ルポ 「ふつう」という檻 発達障害から見える日本の実像』(信濃毎日新聞社編集局 著 岩波書店)に登場したある親子を思い出しました。
自閉スペクトラム症の娘の特別支援学校入学を断固拒む父親です。父親は、娘を通して自身も自閉スペクトラム症であることに気づきました。父農家の長男である父親は、野菜栽培の工程を見直して低迷していた収益を上げるほどの才覚の持ち主でした。
しかしその一方で人間関係が苦手で、上下関係の厳しい消防団の飲み会では「もう居られない」と妻に迎えにきてもらうほど苦痛を感じていました。
そんな父親だからこそ、娘の自閉スペクトラム症には理解を示すのかと思うとその逆で、特別支援学校に通わせると「まわりから障害があるとみられるから」と同意しなかったんです。娘がまわりから「ふつう」でないとみられることに耐えられなかったのでしょうか。
それは父親自身の障害と重なったのだと思います。しかし、まわりにあわせることがよほどつらかったのでしょう。父親は「生きていても迷惑をかける」からと自死してしまいました。夫の自死を止められなかった妻は自分を責め続けます。そんなときに出会った発達障害当事者と家族を支える団体の主宰者の「人と同じじゃなくていい。いいところを伸ばしてあげればいい」ということばに、妻はようやく前を向けるようになりました。
女子同士の人間関係に悩み登校を苦痛に感じていた自閉スペクトラム症の娘は、父親の苦痛を理解しつつ、文化祭で次のような作文を綴りました。
「立場の強い人間が自分にとっての『普通』を押しつけると、立場の弱い人間は何も言えなくなる」
「己の『普通』が他の人の人生にどのような影響を及ぼすのか、責任を持って『普通』という言葉をつかってほしい。これが私の考えである」
冒頭の工藤勇一さんのポストに書かれているのは、まさに学校の「普通」であり、それは強い立場の考える「普通」なのだと思いました。
トビラコ店主
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朝日新聞EduAで
トビラコ店主連載
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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