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2025.05.03

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もし重度知的障害児が普通級で小学校に入学したら ~あたりまえにそこにいること~(ごとうゆうこ著)を読みました。

障害児の親歴28年の先輩ママからのメッセージでもあります。

 

著者のごとうさん、わが子に重度知的障害があっても地域で育てたいとの思いから、遠く離れた養護学校(現特別支援学校)ではなく、地元の学校の普通級に入学させました。教育委員会やまわりからの反対を押し切っての決断です。
 
最初のうちは戸惑っていた担任も、ごとうさんのお子さんが受けていた療育の先生と連携しながら、支援してくれるようになります。こうした連携はいまではあたりまえ(と思いたい)ですが、当時は珍しかったと思います。
 
学校に付き添いで毎日通うごとうさんは、わが子だけを見るのではなく、クラスの子どもたちとも仲良くなります。仲良くなった子どもたちが家に帰って、親にごとうさん親子のことを話すようになるうちに、保護者の理解を得ていきます。
 
最初のうちは「なぜ、あの子が普通級に?」と冷ややかに見ていた保護者たちも、少しずつごとうさん親子を理解するようになるのです。
 
「親の付き添い」は、今だと必ずしもよしとされないかもしれません。でも、問題はそこではなく、ごとうさんの「つながる(つなげる)力」だと思います。担任と療育の先生をつなげ、子どもたちとつながり、結果、保護者ともつながる。
 
このようなつながりを、ごとうさんは自然と(いや、かなり努力して)つくっていきました。
 
この「つながる(つなげる力)」の原点は、おそらく地域の障害児ママサークルでしょう。
 
ごとうさんは、同じ境遇のママたちサークルに入ることを、本書で強くすすめていています。わが子を普通級に入れたのも、地域の障害児ママサークルの先輩がそうしていたからです。心折れそうなときにも、その先輩ママから助言されて切り抜けていきます。
 
重度知的障害の子を普通級に入れるか入れないかというよりも、同じ境遇の人とつながれるかどうかが大事。そして、そのつながりが支えになります。
 
賛否両論ある重度障害児の普通級入学。でも、あえて出版したのは、ほんとうのインクルーシブとはなにか、障害のない子とある子が同じ場にいる風景をあたりまえにしたい。そんな思いが、ごとうさんにはあったからです。そして、そのためには「つながる力」が大切だということを伝えたかったのではないでしょうか。
 
当時は、「インクルーシブ」や「合理的配慮」ということばすらなかった時代ですが、ごとうさん親子の小学校時代は、みごとにインクルーシブでした。インクルーシブとは制度ではなく、結局はそこにいる人たちが作っていくのだということもよくわかります。

 

トビラコ店主

 

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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
 
  
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
 

 
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
 

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