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2025.05.27

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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生きる言葉』(俵万智著 新潮新書 2025)を読むと、俵万智さんは、やはり「言葉の人」だと唸ってしまいます。
 
これ、言語聴覚さんにも一読していただきたい本です。たとえば「息子との様々な言葉遊び」の項。
 
しりとり遊びが独特です。普通しりとり遊びは、言葉の「しり」をとって、頭に「しり」がつく言葉を選びます。スイカ→カキ→キウイというように。
 
でも、俵さん親子は違います。
 
「しり」と「あたま」が同じ文字の単語を探し出して親子で対戦します。
 
たとえば「ス」が最初と最後につく言葉をどれだけ言えるか対戦。

スス(煤)、スイス、スライス、ストレス、スーツケース、スペース、スパイス・・・・

万策尽きると「す! 鳥の巣」「す! 素顔の素」となっていたようですが。

言語聴覚士さんが、しりとり遊びをすすめるのには理由があって、1音、1文字を意識できるようにするためだそうです。しりとりは、いつでも、どこでも楽しめて、お金もかかりません。私も小さい頃は大好きな遊びでした。ただ、しりとりを進化させた「しり」と「あたま」が同じ文字のあそびはしたことがありません。

ちょっと高度ですが、確実に1音=1語を意識できるようになりますね。
 
息子さんは、この頃の影響が大きく(俵さん談)、いまはラップに夢中だそうです。ラップは韻を踏んだ「歌」なんですね。和歌にも通じるところがあるそうです。
 
俵さんは、私が子育て雑誌の編集者時代にお世話になった方。読者から「子育て短歌」を募り、俵さんに選者になっていただきました。集まった短歌は、子育てしているいま、この時にしかつくれないであろう短歌ばかりでした。応募作を読みながら、俵さんは「ここを、こうするともっとよくなる」と指摘しましたが、これがじつに的確。1文字、2文字変えるだけで、その短歌の輪郭がくっきりと浮かび上がってくるのです。
 
あたりまえですが、言葉のプロというのは1文字も揺るがせにしないのだと思いました。

トビラコ店主

 

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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
 
  
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
 

 
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
 

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