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境界知能の弟が身につけておくべきひとつに「健康管理」があると、感じたお正月でした。
元日の夕方、苦しげに寝ていた弟を見て、もしやとおでこに手を当てると熱い。体温計で測るまでもなくかなりの熱があることがわかりました。測ってみると38.8度。元旦です。クリニックは休み。診てもらうとしたら病院の救急外来しかありません。
翌日は弟の出勤日です。本来なら、発熱がわかった時点で会社に電話し事情を話して休むべきです。でも、弟は急な変更がとても苦手。だから、翌日休まずに仕事に出かけることはわかりきっていました。
だとすると、今すべきは休むように説得するより、何がなんでも熱を下げることです。幸い近所のドラックストアは元旦から開いていました。そこで一番効果のありそうな解熱剤(シオノギ製薬の医療用と同じ成分という解熱剤)、発熱時に良いとされるドリンク剤、熱さまシートを買い込んで弟を看病しました。
解熱剤は、4時間おきに服用とのことだったので、夜中も起きて飲ませました。さすがに医療用です。熱はみるみる下がり、午前中には36.4度に。そして予定を変更することなく夕方から夜勤の仕事に出かけたのでした。帰宅後も熱は36度代のまま。ほっとすると同時に、弟に欠けている2点を痛感しました。
1)健康管理ができていない
おそらく高熱に至るまでには、弟の体は黄色信号を発していたはずです。でもそれを感じることはできず、あるいは感じたとしても何をしていいのかわからなかったのかもしれません。
高熱の原因はわかりませんが、おそらく過労でしょう。弟はYouTubeなどの動画を見ることで睡眠時間を削っています。睡眠時間が足りなければ疲れます。睡眠時間の確保は健康管理の第一歩でなのに、睡眠の重要性を意識していません。
さらに、熱が下がって大事をとることができずに、熱が下がった途端に人混みに出かけて買い物をしていました。上手に体を休めることができない。つまりこれも健康管理ができていないということなんですよね。
2)自分の体調不良を上手に伝えられない
本来なら、高熱がわかった時点で会社に事情を話して休みをとるべきでした。でも、それができないのは、上手に伝える自信がなかったからなのかなと思います。あるいは、休むこと=弱みを見せると考えたのかもしれません。
人間、どんなに体調管理に気をつけていても病気することはあります。その時に相手に、自分の体調不良を上手に伝えて、用事をパスさせてもらったり、仕事を休ませてもらえるスキルを身につけること。これすごく大切です。
1)と2)を身につけるのは、本当に難しいのですが、このような課題を抱えないようするためにどうしたいいんでしょうか。
課題はわかっていても、どうしたらいいのか。その答えがわからない。で、私が最近していることは、弟に「昨日、何時に寝た?」と聞くことです。寝る時間を意識することが少しは睡眠時間を意識することにつながるのかなと思います。ま、それでも発熱してしまいましたが。
2)の体調不良を上手に伝えるには、ひとつは伝え方をマニュアルのようにしてもいいから教えること。そしてもうひとつ。これが最も大事なのに、とても難しい課題。休む=弱みを見せることではないと思えるようになることです。
弱みを見せてもいいじゃないか。弱くてもいいじゃないか。こう思えるのは「強い人」ではないでしょうか。境界知能やかなり軽度の知的障がいのある子(人)ほど、弱みを見せたくないという意識が強いように思います。これまで散々、自分の特性のせいで嫌な思いをしてきたからでしょう。これはわかります。だからこそ、人知れず緊張し努力しているのです。とても根深い問題だと思います。
結論のない話で恐縮ですが、境界知能および軽度知的障害の子のこの先の課題として捉えていただければ幸いです。
トビラコ店主
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トビラコ店主が小学館子育てサイトHugKumに執筆しました。
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