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~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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「お手伝いは、立派な療育になりますよ」
特別支援の先生や、放課後等デイサービスのベテラン職員から、そんな話を聞くことがあります。
でも、なぜか、あまり響かない。
私が子育て雑誌の編集をしていた頃も、「お手伝い特集」はあまり人気がありませんでした。
子どもに手伝わせるより、自分でやったほうが早い。
かえって時間がかかる。
そんな理由もあったのだと思います。
でも、それだけではない気がしていました。
たとえば学習なら、その子に合った教材や教具に出会うと、効果が比較的見えやすい。
でも、お手伝いは、何がどういいのかが見えにくい。
だから響きにくいのではないか、と私は思っていました。
でも最近、それは自分の見方が浅かったのかもしれない、と思うようになりました。
お世話になったフォトグラファーの繁延あづささんの著書『鶏まみれ』(亜紀書房)を読んだからです。
繁延さんのご主人がリストラにあい、家族で養鶏を始めた記録です。
今年読んだ本の中で、今のところ私のベスト1です。
この本については、また改めて書きたいと思っています。
養鶏場の仕事は、とても大変です。
しかも家族経営なので、家族全員で回していかなければなりません。
小屋を作る時は、お父さんと中学生、高校生の息子さんが一緒に作業する。
小学2年生の娘さんは、ひよこの世話をする。
そんなふうに、それぞれが役割を担っています。
でも、読んでいて気づいたのです。
これは、「お手伝い」ではない。
子どもたちがいないと、生活が回らないのです。
「お手伝いをさせる」という時、どこかに、
「やってもやらなくても困らないけど、やってくれると助かる」
という感覚がある気がします。
でも、本当に大事なのは、
「その子が担っている役割がある」
ことなのかもしれません。
つまり、家族の一員として必要とされている、ということです。
何かの力を身につけるために「お手伝いをさせる」という発想だけだと、少し浅いのかもしれません。
役割がある。
必要とされている。
その感覚のほうが、ずっと大事なのではないでしょうか。
私自身、小学生の頃、幼いきょうだいの世話をしていました。
でも、それを「お手伝い」だと思ったことはありません。
母が買い物に行くには、私がきょうだいを見ている必要があった。
それができるのは、自分しかいなかった。
当時は言葉にできませんでしたが、「家族の一員として役割を担っている」という感覚は、確かにあった気がします。
子どもに「お手伝いをさせる」というより、
家族の一員として、何かを担ってもらう。
そのほうが、「お手伝い療育」という言葉より、しっくりくる気がしています。
トビラコ店主
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