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2026.08.05

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。療育施設、園、クリニック等の法人様専用の商品は、こちらもご覧ください。
 

ここから先は、トビラコ店主の店先おしゃべりです。

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「妹をにらまないで。」
 
そう訴えた人がいます。
 
妹さんは自閉症で、重度の知的障害があります。
 
外出先で少し騒いだり、飛び跳ねたりすると、にらまれることがあるそうです。
 
すると、そこに居づらくなってしまう。
 
驚くのはいい。でも、にらまないでほしい。
 
「この人は、こういう人なんだ。」
 
そう思って見守ってもらえたらいい。
 
「騒ぐ人、飛び跳ねる人が、にらまれない社会。それが、ぼくの考える共生社会。」
 
これは、津久井やまゆり園の事件で妹さんを亡くしたお兄さんが、NHKのインタビューで語っていた言葉です。
 
本当に、そのとおりだと思いました。
 
私の妹も、自閉症の傾向が強く、重度の知的障害があります。
 
外で声を出すこともあります。
 
一緒にいると、こちらまで肩身の狭い思いをしてしまうことがあります。
 
でも、世の中には「にらむ人」ばかりではありません。
 
障害のある人と接する機会が少なくて、「どうしたらいいかわからない」と戸惑っている人もいるのだと思います。
 
妹と電車に乗ったとき、年配の女性が席を譲ってくださったことがありました。
 
心の中では、
 
「妹は身体が不自由なわけではないんだけどなあ。むしろ、あなたが座っていた方がいいのに。」
 
と思いながらも、
 
「ありがとうございます。」
 
と言って、妹を座らせました。
 
また、タクシーを降りるとき、運転手さんが、
 
「こんなものしかないけど。」
 
と言って、飴玉を妹にくださいました。
 
一瞬、ぽかんとしてしまいました。
 
でも、もしかしたら運転手さんは、「何かしてあげたい」とずっと考えてくださっていたのかもしれません。
 
そして、たどり着いた答えが「飴玉」だった。
 
的外れだったかどうかは、どうでもいいことです。
 
「何か力になりたい。」
 
その気持ちが、とてもうれしかったのです。
 
コロナ禍のことです。
 
口腔センターへ向かうタクシーの中で、妹が歌い始めました。
 
私は思わず、
 
「騒がしくてすみません。」
 
と謝りました。
 
すると運転手さんは、
 
「明るくていいね。今はこんな時期だからね。」
 
と言ってくださいました。
 
コロナで、みんなが静かに、どこか萎縮していた頃です。
 
その言葉を聞いて、私も妹と一緒に歌うことができました。
 
差別しているわけではない。
 
でも、どう接したらいいのかわからない。
 
そんな人も少なくないと思います。
 
だからこそ、「にらまないで」という言葉が心に残ります。
 
にらまれると、その人だけではなく、まわりのみんなににらまれているような気持ちになってしまうことがあるのです。その気持ちもわかるんですよね。
 

トビラコ店主

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