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2017.07.30

トビラコへようこそ!
 

放課後等デイサービス(児童発達支援サービスも含む)に向けた商品の販売を始めました。
これまでも「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」や「見る目をかえる 自分をはげますかえるカード」は放課後等デイサービスで使っていただいているので厳密には初めてではありません。
 
でも放課後等デイサービス向けと銘打ったのは初めてです。
それが「切り花でたのしい療育 小さな花畑」(通称:小さな花畑)です。
 
もともとは高齢者施設でレクレーションとして行われていた切り花のアレンジですが、思わぬ効果が施設の職員から寄せられました。
 
表情のなかった認知症のお年寄りが笑顔になったり、気難しい男性のお年寄りが自分からやりたいと言い出し、次回のレクレーションを楽しみにするようになったり。
 
お年寄りたちにあらわれた変化を、脳科学の観点から調べている大学の研究室があります。日本医療科学大学リハビリテーション学科の徳永千尋教授の研究室です。徳永先生は作業療法学専攻で作業療法士の世界では重鎮ですが、お目にかかるととても気さく(おまけにハンサム)な方です。
 
先生は表情筋の変化を細かく調べていくそうですが、専門的な話がいろいろと出て、途中でよくわからなくなってしまいました。が、とにかく切り花をアレンジして仕上げること、その過程でまわりの人とのコミュニケーションをとること、誰かに見てもらって褒めてもらうということは、脳によいということだけはわかりました。
 
トビラコの「小さな花畑」は、カゴにアレンジした花を持ち帰って水やりをするのですが、この水やりも専門的には「役割行動」といって、自分が何かの役に立っていると実感できることが情緒面でもいいのだそうです。これもわかりますよね。
 
このアクティビティのポイントは、誰かと一緒に切り花をアレンジするという点。一人でやるよりも、数人のグループでやる方が効果的なのです。
 
発売に先立ち、トビラコがお世話になっている放課後等デイサービスソラアルさん(毎度この欄に登場していただいます)にお試しでやっていただきました。
 
参加してくれたのは4歳から小学6年生まで6人。そしてお母さんも数人。
みんな黙々と集中しながらも、楽しんでいることがわかる空気に満ちていました。
同じ花を使っているのに、出来上がりは全く違うのもおもしろかった。
 
印象的だったのは、滅多に口をきかない子が仕上げたアレンジが、実に饒舌で彼の内面の豊かさがカゴからあふれるようでした。支援員の方も驚いていました。
 
最後に作品を1点ずつ撮影しました。どの子も自分の作品を、まるで自分の子どもを抱くように大事そうに持ってきてカメラマンの前に差し出すのです。うやうやしく頭の上に掲げてそっと置く子もいました。その姿を思い出すと、こみ上げてくるものがあります。作品は自分そのもの。自分の分身、だから大事にしたんだよね。
 
高齢者向けのアクティビティを子どもの療育として使うことについて、子どもの療育の専門家である作業療法士の加勢泰庸(やすのぶ)さんに聞いたところ、太鼓判を押されました。そして次のように語ってくれました。
「これまで自分たちがしてきた療育は、できるようになるための、いわば正解に向けたものでした。もちろんそれも必要ですが、花という自然相手の正解を求めない療育があってもいいし、その子の良さを引き出すのは療育の原点だと気づかされました」
 
加勢さんには、このアクティティビをすすめるにあたってのアドバイスもいただいています。
 
二人のベテラン作業療法士の言葉に後押しされて、スタートした「小さな花畑」。

今後、どのような反応があるのか、今からワクワクしています。

 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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