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力のある先生は、成績が底辺の子が多いいわゆる困難校と飛び抜けたエリート校にいるといわれます。
10年余りにわたって学校現場を取材してきた私も、まさに実感していることでした。その後、いろいろな先生に聞くとほぼ同じ意見です。
私の場合、地方の困難校を取材させていただくことが多かったのですが、勉強以前に生活習慣を整えるところから指導している学校もありましたね。
私が取材させていただいた、その学校は困難校というレッテルを貼るには気の毒ですが、成績面ではかなり底辺の子が多い学校でした。朝食抜きで登校し、夜も遅くまで起きている子が多く、朝からボーッとして勉強が手につかない子どもたちを見て、先生たちがまずしたことは子どもたちの生活を整えさせることでした。
当時、食事と学校の成績の相関関係を調べた人(故人)がいて、その人のデータを提示しながら先生が保護者を説得したのです。
これで成績があがるならと、保護者たちは子どもに朝ごはんを食べさせ晩御飯もおかずを一品多くし、夜は早く寝かせるなど生活を整えました。そして先生たちは学年の枠にとらわれることなく、基礎計算や漢字を徹底的に教え、子どもたちに不足していた基礎学力を身につけさせたのです。
その結果、子どもたちの成績は上がり、この学校は地域で1番の学力を誇るまでになりました。
エリート校はどうでしょうか。
エリート校を直接取材したことはほとんどないのですが、灘中に日本一子どもを送り込んだ学習塾の先生を取材していた時期があります。この先生は算数を教えていました。まず最初に先生が塾の子どもたちに伝えたのは、算数の教科書を捨てることでした。本当に子どもたちが捨てたかどうかわかりませんが。
算数の本当のおもしろさは教科書では学べないというのが、その先生の考えでした。算数はおもしろくなければ続かないし、おもしろいからどんどんやるようになる、という先生の経験に基づいた信念だったのでしょう。実際、中学受験の肝は算数です。算数の教科書だけ学んでも合格はしませんからね。
授業風景を見せてもらうと、お菓子を食べながら授業を聞いている子、トイレに行きたくなったら黙ってトイレに行く子たちが普通の風景となっています。そして、先生は笑いをとりながら算数の授業をしています。
困難校とエリート校に送り出す先生の授業、両極端ですが、従来の学校の授業の枠に縛られない点が共通しています。そして目の前の子に何が必要かがよくわかっているのではないでしょうか。
塾はともかく、私が取材した困難校は公立の学校ですから、文部科学省が定めた学習指導要領(学習目標とともに、各教科を、いつまでに何時間やるかが定められている)にそって授業をしなければなりません。
でも学習指導要領にそって授業をしていては、学年相当の学習内容が身についていない子の学力を伸ばすことはできません。その子たちの学習を困難にしているものは何かを考えない限り、学力は身につかないと先生は考えたのでしょう。
学習指導要領を否定するつもりはありません。でも、学習指導要領というレールに乗り切れない子、そのレールにのせると力を十分に発揮できない子たちがいることはたしかです。
力のある先生が考えるのは「この子に必要なものが何か」と同時に、「この子の伸びを阻害しているものは何か」ということだと思います。
先の塾の先生は、本来、おもしろいはずの算数をつまらなくしているのは学校の教科書と考えたのでしょう。だから教科書を捨てさせたわけです。
困難校の先生は、子どもたちの伸びを阻害しているのは、脳が十分に働かない生活習慣であり、基礎学力の欠如と考えたのだと思います。
当時は取材して記事をまとめ、編集していくのに必至で、そうしたことを考える余裕がありませんでしたが。いまなら、先生たちの考えていたことがよくわかります。
トビラコ店主
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