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「白い紙のノートはまぶしくて使えない」
発達障害の人たちのこんな声を聞いたノート製作会社の大栗紙工の大栗佳代子さんは驚きました。そして「うちが作ったノートを使えない人がいる」ということに衝撃を受け、当事者たち100人に聞いて光を反射しない色のノートを試行錯誤しながら開発しました。
それが、目にやさしいmahora(まほら)ノートです。
大栗さんによると、「支援」というよりも、むしろ「こうしたら使いやすくなる」という視点で開発したそうです。それは、ちょうど靴屋さんが「うちの靴で足が痛くなる人がいる? それはいかん」と歩きやすい靴を作るのに似ているといいます。
結果として、使いやすい=支援となったわけで、最初から「支援」があったわけではないと、大栗さんは語ります。長年ノートづくりをしてきたメーカーの矜持を感じます。
この話、どこかで聞いたことがあるなと思ったら、灯台下暗しでザフシステムスクールやシュクレNなどを開発したアシストの社長、村上潤さんの話です。
村上さんはもともとは保育園に勤めていましたが、入園してきた足の不自由な子のために椅子を自作しました。これがきっかけで会社を立ち上げて椅子づくりに専念するようになります。
ところが、村上さんの作った椅子で肢体不自由の子どもたちが少しも楽になっていないどころか、逆に体を緊張させてしまうと知り思い悩みます。ちょうどその時、村上さんに救いの手を差し伸べたのが作業療法士。作業療法士の教えを乞いながら肢体不自由な子の体を徹底的に研究し、椅子づくりの独自の理論を編み出した村上さん。
村上さんの頭の中には「支援」という言葉はなかったと思います。いまもおそらくないでしょう。村上さんの口から「支援」という言葉を聞いたことがありません。村上さんが目指しているのはただひとつ。「肢体不自由な子が無理せず、楽に座れる椅子」です。
使いやすい工夫、学びやすい工夫。それが結果として「支援」になる。そしてそのうち「使いやすさ、学びやすさ」は人によって違うがあたりまえになったときに、「支援」という言葉は消えるのではないかと思います。それが理想ですよね。「支援」「支援」と声高に叫ばない人が、私はどちらかというと好きかな。
トビラコ店主
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トビラコ店主が小学館子育てサイトHugKumに執筆しました。
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