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2022.08.12

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スピリチュアルや宗教的なものに、障害のある子の親やきょうだいは誘われやすいといわれます。
 
本当だと思います。私も誘われたことがあります。知的障害の妹に大きな手術が必要かもしれず、とても悩んでいた時期でした。
 
手術を受けると、妹はこれまで通りの生活ができなくなってしまいます。受けるリスク、受けないリスクを考え、どうしたものか本当に悩みました。気持ちが変になるくらいに悩んでいたのです。そんなときに、相談にのるといってくれたのが、きょうだい児の会を主宰している人です。
 
ファミレスで、私の話を聞いたその人が涙を流したのには驚きました。違和感もありました。いつもなら、このタイプの人からは距離をおくのですが、その時は妹のことで頭がいっぱいでした。
 
そして、その人は、「〇〇〇」というスピリチュアルだかヒーリングだかのパワーとそのパワーを共有する組織の話をし始めました。いつもなら、この手の話にも距離をおく私です。でも、繰り返しますが、当時の私は藁にもすがる思いでした。
 
その〇〇〇というパワーに包まれると、病気が治るというのです。「100%とはいいきれないけど」という逃げもちゃんと打っています。〇〇〇パワーを受けるにはお金が必要で、提示された金額は安くはないけど驚くほど高くもない額。ここが、いま思えば巧妙です。
 
その金額で妹が手術を受けずにすむ可能性が少しでもあるならと、心は「払ってパワーを受ける」ほうに傾いていました。ただ、私の一存では決められず、その場では即答しませんでした。「即答しない」というのは大正解でした。
 
家族に相談したところ、「やめとけ、そんな怪しいの」と弟に一蹴されました。そこで、私は目覚めたのです。軽い催眠術にかけられていたところに、弟が目の前でパチンと両手を叩いてくれたようでした。ハッと我にかえりました。
 
パワーの人には、家族の賛同が得られなかったことを伝えました。すると、その人は妹の写真をメールで送ってほしいと言いました。
 
知り合いだったその人と気まずくなりたくないという思いから、私は妹の写真をメールで送りました。その人は「妹さん、体が冷えてる」というのです。
 
目覚めたはずの私でしたが、「そうか、妹の体は冷えているんだ、だから病気になったんだ。なんとかしてあげたい」と思いました。でも冷静に考えれば、どうしてメールの写真で、そんなことがわかるのでしょうか。実際に妹に会っても、まして直接体に触れてもいないのに、ですよ。当時の私は、そこには思いが至らず、写真からそういうことがわかるんだと思いました。
 
その人は、このようにしてきょうだいの会のメンバーを個別に誘っているようです。私を誘う時も「(パワーの会に)〇〇さんも、〇〇さんも入っている」と言っていました。じつにうまい誘い方ですよね。顔見知りのあの人も、この人も入っているなら自分もという気になってしまいます。悩みを相談されると誘うのが手です。おそらく、マニュアル的なものもあるのでしょう。
 
でも、やはり、この誘い方はダメです。きょうだい児の会に集まる人は、そんなつもりで参加していません。同じ境遇の人たちと話したい、悩みを共有したい、情報交換したい。そんな思いで集まるのです。スピリチュアルに興味があって集まっているわけではないのに、ご自分のビジネス(といっていいでしょうね)の一環にしてしまう。私のように藁にもすがりたい人間はいいカモなのです。この手法は、親の会でもあるそうです。
 
ある親の会の理事だった人から聞いた話です。親の会で「パワーのある水」を販売する人がいて、会が分裂しそうになったそうです。それで、親の会をやめてもらったとのこと。当然でしょう。でも、会を主宰している人が「パワーの人」だとどうにもなりません。
 
もし、パワー系に誘われたら、1)即答しないこと。2)家族に相談すること。3)家族の賛同が得られなかったらそれを理由に断ることだ思います。ただ、パワーの人たちは、一見とても親身なってくれて、話を聴くのうまいんですよね。だから、つい誘われてその気になってしまうのです。その結果、気づくとお金を払い続けたり、自分の頭で判断できなくなったりしてしまいます。
 

後日談ですが、妹は手術をせずにすみました。今は元気です。パワーのせいではありません。医師からきちんとした説明を聞きました。でも、パワーを信じると、〇〇で治ったと思い込んでしまうでしょう。ほんと、悩ましいです。
 
追記;書いているうちに、当時のことを思い出し、段々と腹が立ってきました。相談にのると言ったからには、障害者の医療制度であるとか、福祉制度であるとか、そっち方面の話をすべきでしょう。しかし、その人はこちら方面には詳しくなかったのです。きょうだいの会を主宰しているのに。
 
いちばん頼りになったのは、病院の包括的ケアの相談窓口や医療相談室などです。手術をするようになった時に使える制度のすべてを親身になって教えてくれました。弱った時に頼るべきは、こうした制度です。どこに相談したら良いのかわからない時には、役所の福祉課に連絡してみるといいと思います。本来なら、親の会やきょうだいの会を主宰している人が、このような情報を共有できるようにしてほしいと思います。

 
 
 

トビラコ店主

 

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