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子どもの能力を「認知能力」と「非認知能力」にわけて研究した経済学者がいます。2000年に経済部門でノーベル賞を受賞した人です。
認知能力とはIQのように数値化できます。非認知能力(潜在能力)は数値化できません。
幼児期から大人になるまでを追跡調査した、この学者さんによると子どもの人生を左右するのは非認知能力でなんだそうです。非認知能力が高かった子ほど、安定し、ポジティブなことが多く、ネガティブなこと(犯罪率が低いなど)の少ない人生を送っているそうです。
認知能力と非認知能力には、どのようなものがあるのでしょうか。
【認知能力】
1)基礎学力 2)基礎的な知識・技能 3)専門性・専門知識
【非認知能力】
4)問題解決力 5)批判的思考力 4)と5)は「認知能力」に分類されることもある。
6)協働力 7)コミュニケーション力 8)主体性 9)自己管理能力 10)自己肯定感 11)実行力 12)統率力 13)創造性 14)探究心 15)共感性 15)道徳心 16) 17)倫理観 18)規範意識 19)公共性 20)独自性
(一般社団法人 日本生涯学習総合研究所 「非認知能力」の概念に関する考察(2)より)
数値化できない能力の項目の方がはるかに多いということがわかります。
私は、これを見て「学習塾」「幼児教室」「習い事」「学習塾」と「療育」の違いに似ていると思いました。
「学習塾」「幼児教室」「習い事」は、数値化できる能力を身につけるところです。基礎学力であったり、専門的な知識や技術であったり、点数をつけることができます。
一方、「療育」は点数であらわすことができません。【非認知能力】の項目にある、協働性、コミュニケーション能力、そして何より自己肯定感を得られる点が療育の最も重要なところだと思います。
言語聴覚士の中川信子さんは、療育について次のように述べています。
「療育」では、その子がちょっと頑張ればできる遊びや課題を提供してもらえます。すると「できた!」「自分もやればできる」という喜びが得られます。それは、自己有能感や自己評価の高さにつながり、この後、思春期を迎えるまでの生きる基礎になります。(『発達障害 あんしん子育てガイド 幼児から思春期まで』tobiraco編 小学館より)
まさに、その後の人生を左右するわけです。
だから「療育」を受けないとダメというわけではなく、非認知能力は家庭環境で身につくものでもあります。その子が自信を持てるようにすることは専門家でなくてもできるわけです。
逆に「療育」という看板を掲げながら、学習塾や習い事と変わらないことをしているのは療育ではないともいえます。
目に見える数値だけを追ってしまうと、目に見えないたくさんの能力を見失ってしまいますよ、というふうに「認知能力」と「非認知能力」を解釈することもできるのではないでしょうか。
トビラコ店主
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