お知らせ一覧

自動下書き

2024.03.30

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。


 

作文を苦手とするひとつが「日本語の語順にある」と聞いて意表を突かれました。
 
「日本語語順」説を説いているのは、学校の先生でもなければ、文章を生業としている人でもありません。
 
発達障害の子を長年にわたって診ている小児科の河野雅樹先生です。
 
なぜ、日本語の語順なのでしょうか。
 
河野先生によると、日本語の特性として出来事を思い出す順番と書いたり話したしする語順が逆になっているというのです。人はモノを思い出す時に最初に感情から想起し、そこからさかのぼって順にいろいろなことを思い出していくそうです。
 
運動会や遠足が「楽しかった」(「楽しくなかった」)、その理由は〇〇だったり、〇〇だったり、というように。
 
最初に感情ありき。そこから遡って思い出しながら書くというわけです。英語だと、I’m glad because〜という順になります。でも、日本語の場合、そうはなりません。
 
昨日は運動会があって、天気がよくて、リレーやダンスが盛り上がって〜と続き、最後に楽しかったです。これが典型的なパターンではないでしょうか。
 
河野先生は、まず感情を想起して、そこからさかのぼって書ける形式の「ひとこと日記帳」を考案しました。
 
簡単な質問に答えるだけで文章を構成できてしまいます。最初に、まず感情を想起。「たのしかった、うれしかった、いらいらした、ドキドキした〜」の項目をチェック。そのあと、いくつかの質問に答えるだけ。だから「ひとこと」なのです。書くハードルがとても低くなります。この順序で記入していくうちに、文章の構成力が身につくというわけです。
 
「自由に書いていい」「思ったことをなんでも書いていい」は、とても高いハードルです。ハードルはできるだけ低くすることが大事ではないでしょうか。
 
(余談で、ここだけの話ですが、作文の先生の書く文章は意外と読みづらいんですよね。)

 

 

トビラコ店主

 

********************************

すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!

トビラコ 書籍 『自信を育てる 発達障害の子ためのできる道具』
 
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
 

発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】

 

 
発達障害の子の「できる」を引き出す学習道具ベスト5 筑波大学附属特別支援学校の先生が教えます!
 

  
Xはこちらから

Facebookはこちら

LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。

友だち追加