自動下書き
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~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
作文を苦手とする理由のひとつが、頭の中をうまく整理できないことがあげられます。ADHDの子に多いそうです。
頭の中を整理してアウトプットしないと、話し出したら止まらなくなって、話が脈絡なく(本人の中でもつながっている)あちこちにいってしまいます。この特性ゆえに、起承転結を必要とする作文が苦手になってしまうわけです。ADHDの子全員というわけではないでしょうが、元特別支援学校の先生から聞いた話なので、そのような傾向がある子が多いのでしょう。
では、どのようにしたらいいのでしょうか。
これも、その先生から聞いた話です。作文を書き出す前に、頭の中に浮かんだ単語を付箋に書き出していきます。
「運動会」「天気が良かった」「リレー」「悔しかった」「お弁当がおいしかった」「練習のとおりにいかなかった」「〇〇くんがころんだ」などなど。これを整理していくわけです。
ただ、なかなか整理しきれない、逆に言葉が出てこないという場合におすすめしたいのがひとこと日記帳です。
どんな気持ちだったのか、それはいつのことだったのか、だれといっしょだったのか。。。などの質問項目に答えるだけで、頭の中にあるものをアウトプットしながら整理できます。考案したのは発達クリニックの河野政樹先生です。
河野先生によると、作文が書きづらいのは、日本語の語順にもあるそうです。英語だと、最初に自分の感情がきて、その感情が湧き上がった理由を書いていきます。ところが、日本語の語順は感情が最後にきます。うれしかった、楽しかった、悔しかった、悲しかった。。。このような感情が湧き上がってきたとしても、そこに至るまでのプロセスを長々と説明する必要があります。
頭の中を整理すること自体が苦手な子を支援してくれるだけではなく、そもそも何をどう書いたらいいのかわからな子にはガイド役を果たしてくれます。ひとこと日記帳を書いているうちに、書くための思考回路ができるそうです。
「頭の中の整理」をまず意識すると、作文を書く構えができるかもしれません。
トビラコ店主
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