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「親はすっこんでろ」
先日オンラインで行われた、NHKハートフォーラム「子どもの発達障害」で、児童精神科医の本田秀夫先生からのメッセージでした。思春期の子どもに対しての話です。
思春期までは、親は「過保護」なくらいでいいと本田先生はいいます。
これ、児童精神科医の佐々木正美先生と同じです。佐々木先生の考えはこうです。
「大切に育てられたと実感できることが何より大事。
子どもの特性を理解して、子どもが安心して暮らせる環境を整えましょう。
小さなうちはお母さんに愛されたという実感を持つことがいちばん大事。子どもの願いを聞いて甘やかしてあげましょう。自己肯定感が育まれ、人生を幸せに生きていくことができます。」(『発達障害 あんしん子育てガイド 幼児期から思春期まで』(tobiraco編 小学館より)
思春期に入ってから、急に親がうるさくいうのは逆効果ですよね。特に、今の時代は親が育った時代とはまるで違います。
NHKハートフォーラムでは、ASDで知的障害と母が登場しました。進学する学校をお子さんがインターネットで探してきたそうです。お子さんは大の電車好き。電車を乗り継ぎなら通うのが楽しくて仕方ないと話していました。本当に楽しそうでした。
お母さんは、最初のうちは、電車通学は遠いからと迷ったそうです。でも、わが子の選択をよしとした結果、子どもはとても楽しく学校生活を過ごせるようになりました。
「インターネットで探してくる」というのも、今の時代ならではですよね。このお子さんは、自分で選択(それも、進路という大きな選択)したことで、自信にもつながったのではないでしょうか。
すごくいい話を聞かせていただいたなと思いました。まさに親がすっこんでいたからこそです。
トビラコ店主
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