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お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
専門家の間で評判が芳しくなくて、非専門家や保護者に評判がいいという教材を見かけることがあります。
たとえば、コグトレなどもそうです。
コグトレは、認知機能を上げる脳トレとして使われています。効果なし、どこの学校でも〇〇のひとつ覚えのようにコグトレをしているという論調で批判する専門家たちも少なくありません。
ここでいう専門家というのは、教育や発達支援の大学の先生です。
でもAmazonのレビューを見ると、保護者の評判は悪くないです。発達支援の学習塾の先生に聞いても評判は悪くありません。
どんな教材も使い方次第ですし、その子によって合う合わないはあると思います。なので、この教材はけしからんと決めつけることは難しいように思うのです。
それよりも、私は、コグトレを提唱している、宮口幸治さんの存在は大きいと思います。
宮口さんはは『ケーキの切れない非行少年』(新潮新書)で、一躍有名になった方です。
児童精神科医として医療少年院勤務時代の経験がもとになってコグトレが生まれたようです。少年院には、IQ70-84の境界知能と呼ばれる子どもたちが多いことに、宮内さんは気づきます。
境界知能であるがゆえに抱える生きづらさ。たとえば勉強ができなかったり、理解するのに時間がかかったり、ミスが多かったり。それらは全部自分のせいと思い込むため、子どもたちの自己肯定感は大変に低くなってしまいます。そして、犯罪に手を染めてしまう。
刑務所に軽度知的障害、境界知能の人の割合が高いことは、以前より指摘されていました。宮口さんは、刑務所より前の医療少年院の段階で既に境界知能の子が多いことを身をもって知ることになります。
境界知能は、明確な障害と認定されないために福祉や教育の支援が届きません。これが生きづらさに拍車をかけてしまいます。
軽度知的障害や境界知能だから罪を犯すのではなく、支援が届かないから犯罪に手を染めざる得なくなるのだということを宮口さんは言いたいのだと思います。
宮口さんの『ケーキの切れない非行少年』で境界知能を知った、救われたという境界知能のユーチューバーもいます。
やはり現場から発信される声は、当事者に届きます。私の弟もIQ85の境界知能なので、宮口さんのいうことも、境界知能のユーチューバーのいうこともよくわかるのです。
発達障害であっても知能が高い人はそれなりに職を得てちゃんとした給料をもらえるけど、境界知能の人はそうはいかない。職を転々とせざるを得ない。だからつらい。宮内さんがインタビューで語った言葉は胸にずしんと響きます。職を転々とするのは「好きを求めて自分探し」とかそういうのではないんです。どこの職場にも自分の場所がなく、「生きづらい」ということなんです。
トビラコ店主
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