トビラコへようこそ
～店先で、ちょこっとおしゃべり～
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もし、あのとき、あの人（たち）に会わなければ、今の自分はないと思うことってありませんか。
私にとっては、言語聴覚士の中川信子先生もそのひとり。
信子先生のところへ取材に伺ったのは、tobiracoを設立したばかりの頃。まだまだ編集者としての仕事の方が多かった時期です。できたばかりのtobiracoの名刺をご挨拶がわりに渡したところ、信子先生は意外にもtobiracoに興味を持ってくださり「何かあればお手伝いするわ」とおっしゃってくれただけではなく、たまたま別室にいた息子さんの敦さんを呼んでご自分の隣に座らせました。
あれ、信子先生に取材するのに、なぜ息子さんを隣に？ と思った私の疑問を見透かしたように信子先生は「（敦さんも）同席していいかしら、勉強になると思うから」とおっしゃったのです。
昼寝でもしていたのか、眠そうな敦さん（後に敦先生と呼ぶことに）は、母親である信子先生の横に座って取材の様子を黙って聞いていました。
そして、取材が一段落すると、敦さんはご自分の名刺を私に差し出して「ここに、行ってみるとおもしろいかも。僕の名前出していから」と教えてくれたのでした。その名刺で敦さんは、放課後等デイサービスで学習支援スーパーバイザーをしていることがわかりました。
当時の私は、放課後等デイサービスさえ知らず、何をするところなんだろうと思いつつも、敦さんに言われるまま、放課後等デイサービスとやらに連絡して見学させてもらいました。
ソラアルという名のその放課後等デイサービスは、ビルの一室にありました。ちょっと暗い（後に、感覚過敏の子に配慮しているためとわかる）部屋で、勉強している子もいれば、ボルタリング（丸太のような大きなブランコ）で運動している子もいました。
子どもたちが帰った後の職員同士のミーティングで、子どもたちの情報の共有と今後の療育の方針を決めたり、周辺の学校の情報なども熱心に報告しあっていて、このミーティングも後にとても勉強になりました。
ソラアルさんに定期的に通いながら「療育」、「学習支援」などさまざまなことを学ぶうちに、療育としてのアロマを知りました。そして、ソラアルさんのすすめで療育アロマを作ったのでした。
敦さんの学習支援は、その子の特性に合わせた素晴らしいものでした。後に知ることになったのですが、敦さんはご自分で学習支援の塾を主宰されており、予約がとれないほどの人気を博していたのです。「敦先生のおかげで、うちの子の今がある」という保護者にお会いしたこともあります。
信子先生 → 敦先生 → 放デイソラアル → 療育アロマとつながっています。そして、その後もまるでアメーバーのようにつながりながら広がっていきました。今もそれは続いています。
そもそもが、信子先生を紹介してくれたライターがいます。そのライターは私が在籍していた編集部で一緒に仕事をしていた人です。で、私がその編集部に籍を置くようになったのもまた、ある人がきっかけです。
と、このように考えていくと芋蔓式につながっていて、キリがありません。
で、今は信子先生ご自慢の冊子『「発音」がはっきりしないとき』『ことばが伸びるじょうずな子育て』をtobiracoで絶賛販売中。「絶賛」は比喩ではなく、入荷してはすぐ売り切れるほど必要とされているものです。
この冊子は、信子先生が伝え続けてきたことを凝縮したものです。自治体が保護者に配布してもらえるように作ったのに、なかなか自治体が動いてくれないことに業を煮やした信子先生が私を頼ってくれたのでした。
こう考えていくと、本当に人のつながりというのは不思議ですよね。最初から、こうなるとわかっていないところがおもしろいところです。
トビラコ店主
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すきなのどっち？ きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち？を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』（小学館）、好評発売中！
小学館子育てサイトHugKumでtobiracoのコミュニケーションゲームが記事になりました。
筑波大学附属特別支援学校の先生に聞いた！発達障害の子どもたちにコミュニケーションカードゲームが有効な理由
【発達障害を応援する道具】特別支援学校の先生が開発！緊張や不安の強い子の気持ちをほぐし、引き出すコミュニケーションゲームの魅力
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