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2024.01.20

トビラコへようこそ

 
~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。


 
入荷するとすぐにすごい勢いで売れてしまってすぐに売り切れになるのが、『ことばが伸びるじょうずな子育て』『「発音」がはっきりしないとき』(中川信子著 一般社団法人日本家族計画協会)になるです。
 
ことばへの関心がこんなにも高いのかと驚きました。
 
発語のない妹が育った時代と違って、今は、子ども専門の言語聴覚士(ことばの専門家)に身近なところで出会えるので、いい時代だなという気持ちで販売しています。
 
ことばというのは、その子の知的能力と関係しているのはいうまでもありません。でも、それだけではないのが不思議なところ。
 
発語のほとんどない、重度知的障害の子どもでもじつはことばを理解していると思います。複雑な話や難しいことばは理解できなくても、相手が自分に何を伝えようとしているのかは受けとっていることが多いと思います。
 
発語がなく重度知的障害の妹が検査入院した時のことです。「明日はお風呂の日だよ」と言ったら、洗面器にタオルとシャンプー&リンスを入れて寝ていました。看護師さんと「わかっている!」と驚いたことがあります。「スーパーに買い物に行こうね」というと、買い物用のバッグを持ってきて「かーもの(買い物)」と言います。
 
発語がほとんどないのに、なぜこちらの言ったことを理解しているのか。この不思議を、言語聴覚士の中川信子さんがことばを「根っこ」と「花」に例えて教えてくれました。ことばには、まず「わかる」があり、その先に「言える」があるそうです。地面の下の根っこが「ことばがわかる」であり、花が「ことばを言える」。根っこがなければ花は咲きません。子ども相手の言語聴覚士なら誰でも知っているそうです。
 
これ、言語聴覚士でない人も知っていたほうがいいですよね。発語がないからと話しかけないでいると、「ことばがわかる」が育たなくなってしまいます。
 
妹の場合、ことばの花(言えることば)はあまり咲かないかもしれなけれど、ことばの根っこ(言えないことば)がちゃんと育っていたのでした。だから、こちらのいうことがわかるんだ、そう思うとなんだか、ちょっとうれしくなりました。
 
ことばの不自由な人をよく知る本』(中川信子・阿部厚仁監修 合同出版)は、ことばまわりのことがとてもよくわかる本です。ちょっとお高いので図書館なので見かけたらぜひ借りて読んでみてください。言えないことばについても書かれています。

 

 

トビラコ店主

 

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