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映画「梅切らぬバカ」は、自閉症の息子(塚地武夫)をもつ高齢の親、珠子(加賀まりこ)が、自分なき後を考えてのグループホームを探す話です。
上映されたのは2021年ですが、DVDやNetflixで見ることができます。そのせいでしょうか、最近、tobiracoのおすすめ棚で紹介している 自閉症の息子と母の暮らしを描いた映画『梅切らぬバカ』が大ヒットしたわけが、よく読まれています。
記事にも書いていますが、「梅切らぬバカ」に登場する珠子は和島監督がご存知の親の会のある女性がモデルです。その女性はめんどうみがよくて、同じ親の会の母親たちの相談を一手に引き受けていたといいます。
でも、人の相談相手にはのっても、自分は誰にも相談できない、ちょっとクセのある女性だったそうです。
映画の珠子の職業は占い師。まさに人の相談は引き受けても、自分は誰にも相談できないタイプです。
このタイプの女性は、意外といるのではないかと思います。一見、ざっくばらんでサバサバして見えたりするので、悩みがないように見えるかもしれません。でも、違います。障害のある子を育てていれば、誰かに相談したい、頼りたい、互いに愚痴をこぼしあいたいと思うことはあるでしょう。
でも、珠子はそれをしません。する相手がいません。このような角度から映画を見ると、また違った感想を抱くようになると思います。でも、最後はほっとするんですけどね。
子どもに障害があってもなくても、相談できる相手がいることは、とても大事じゃないかなと思うのです。今「相談」を引き受けているのがカウンセラーです。それはよいとしても、カウンセラーのところにまでいかなくても、「普通に相談」できる相手がいることで心晴れることもあります。
このあたりは、心理カウンセラーの東畑開人さんの「ふつうの相談」(東畑開人著 金剛出版 2023)に詳しく書かれています。
それにしても、謝ってばかりの珠子の姿に胸が痛みます。
トビラコ店主
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