トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
——————————–
「発音」がはっきりしないとき、「ことばが伸びるじょうずな子育て」は、保健師さんたちが親に配布する冊子として作成されたものです。著者は言語聴覚士の中川信子さん。薄い冊子ですが、中川さんが伝えてきた言葉の育ち方や育て方がギュッとわかりやすく凝縮されています。
わかりやすいのは、専門用語がほとんど使われていないからです。それだけではありません。専門用語を使わない代わりに、巧みなたとえ話で脳の複雑な話を私たちがイメージできるように説明してくれます。
そのひとつが、言葉を話す脳の働きは「橙がのった鏡餅」説ではないでしょうか。鏡餅の一番下は大きなお餅、その上が中位のお餅、その上に小さな橙がのっています。
橙が安定するためには、お餅がどっしりとしていないといけないわけで、このお餅にあたるのがさまざまな体験であったり、遊びを通した運動であったりするというのが、中川さんのわかりやすい解説です。
言葉に難ありの妹を見ていると、これがほんとによくわかります。妹は重度の知的障害で単語しか発しないのですが、発する単語はすべて自分が体験したことです。
たとえば、買い物、お財布、お金、お風呂、プール、車、電車、切符、カラオケなどなど。何度も買い物に連れて行ったからこそ、「買い物」「お財布」「お金」と言えるようになり、一緒に切符を買って電車に乗った経験が何度もあるからこそ「電車」「切符」と言えるようになりました。
妹が小さい頃は、絵本で一生懸命「みかん、りんご」などと教えたことがありました。でも、そんなことよりも実際にみかんやりんごを手にして、皮をむいて、食べて、「みかん、甘いね。りんご、酸っぱいね」という方が、よほど発語につながるわけです。
話とんで、私自身を考えてみても、自分が体験したことや見聞きしたことは自信を持って書くこと(言葉にする)ができます。でも、伝聞だったり、本の孫引きのようなものはどうしても自分の言葉になっていない気がします。おそらく、鏡餅の橙がぐらついているのでしょうね。
トビラコ店主
********************************
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】
発達障害の子の「できる」を引き出す学習道具ベスト5 筑波大学附属特別支援学校の先生が教えます!
Xはこちらから
Facebookはこちら
LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。