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失敗しない工夫は、とくに発達障害の子の場合は大事。
特別支援学校の先生や児童精神科医の先生に何度も聞いた話です。
たとえば、忘れ物が多いというときに、なぜ忘れるのか、どうしたら防げるのかの工夫があるといいよね、教えてくれたのは、私がお世話になった特別支援学校の先生(当時)、安部博志先生です。安部先生によると、時間割のつくりそのものものが、忘れ物を誘発するというのです。そういう目で見たことはなかったなあ。
たしかに、月曜から金曜まで教科が一覧になっている時間割は、目移りしてしまいます。
さらに、教科だけ書かれた中から必要なものを揃えなくてはなりません。「社会科」だったら、地図も必要とか。「習字」なら習字道具。「音楽」ならリコーダーというように。
詳しくは、支援学校の先生に聞く子育てのヒント 第1回 子どもの意欲の皿を広げるをご覧ください。他にもいろいろためになることを話していただいています。
安部先生は致命的な失敗は特に避けなければならないと、よく力説していました。
たとえば、みんなの前で叱責したり、できないとわかっていることをやらせようとしたり。これだと、自己肯定感が凹むくらいに下がりますよね。致命的な失敗が原因で不登校になる例は少なくないそうです。
もうひとつ加えると、失敗してもたいしたことないと思えるようになるといいですよね。そのために、失敗を責めないことはもちろんですが、親自身の失敗談も話すといいのかなと思います。トーキングゲームで、大人が自身の失敗談を話すと、途端にその場が和らいで、子どもがリラックスする場面を何度か見てきました。
トビラコ店主
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