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ワーキングメモリ(WM)は短期記憶のことですが、情報の入り口がどこかによって記憶として留めておく力が変わるそうです。耳(聴覚)から情報を記憶しておくのが苦手、目(視覚)からの情報を記憶しておくのが苦手、というように。
たとえば、何度も聞き返す子は、聴覚WMが弱いことが多いそうです。ダラダラと注意してもあまり記憶に残らず、注意するなら簡潔に、ということになります。私自身も、どちらかというと聴覚のWMが弱く、話がちょっと複雑になると紙にメモしないと頭に入りません。
先日、役所に用事があって行ったのですが、説明が複雑だったためその場でメモをとり、「こういうことですよね」と相手に確認しました。
学校の先生だと、指示は「10文字以内」に簡潔に伝えられることが理想なんだそうです。
もうひとつ、目からの情報を記憶しておくことが苦手な子がいます。たとえば、板書するのに何度も黒板を見なくてはならないというのは、視覚WMが弱いことが考えられるそうです。もちろん、ディスレクシアの場合は別でしょうが。
視覚WMが弱い子の書き写しはお手本を手元に置くのが良いのだとか。これを聞いて、覚えておくべき事を手元で確認できる学習下敷や、九九表のシール付きのかけ算九九の助を販売してよかったと思いました。
子どもは苦手を得意で補うため、聴覚WMが弱い子は視覚で補い、視覚WMが弱い子は聴覚で補う傾向にあるそうです。役所で聴覚WMの弱い私が、メモして確認という視覚を使ったように。
ちょっとしたことですが、聴覚WMと視覚WMのことを知っていると子どものストレスを軽減することができ、学習しやすくなります。
これ、小嶋悠紀先生の『特別支援教育究極の指導システム』(小嶋悠紀著 教育技研究所 2025)からお借りした知恵です。先生向けですが、家庭でも知っていると良いかもです。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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