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誰に頼まれたわけでもないのに、勝手に普及活動をしているものがいくつかあります。
そのひとつは、「手をつなぐ」という情報誌です。
知的障害の親の会の全国組織、全国手をつなぐ育成会連合会が発行。知的障害のある子との日々の暮らしから将来のことまで地に足のついた記事が満載です。
特に今月号は、保存版だと思います。
療育手帳のすべてをあますことなく、わかりやすく伝えてくれる特集。療育手帳はメリットしかないと私は思っています。弟と妹も持っていますが、ほんとうにありがたい。母は使い倒している感じです。現在から将来にわたり(親が亡くなった後も)、さまざまな優遇が受けられますが、その内容が詳しく書かれています。
成年後見制度について、全国手をつなぐ育成会連合会の常務理事の又村あおいさんが解説してくれるページもあります。知的障害の子をもつ保護者は、成年後見制度についての知識は必須です。成年後見制度という字面だけ見ると難しそうに思われるかもしれませんが、ざっくりいうと知的障害のある子を親が支援できなくなったら、誰が支援するのかという話。
しかし、この制度はさまざまな課題があります。その課題も書かれています。いま、私がいえるのは、この制度にすぐに飛びつかないでくださいということです。いったんつけた、後見人(司法書士など)は、容易に外すことはできません。たとえ親が元気であっても、子どもが死ぬまで後見人となり、毎月報酬が発生します。子ども名義の預貯金は子どものために使うので合っても親が引き出すことはできません。このことは覚えておいてほしいです。だだ、この制度、数年後は変わるようですが。まだはっきりしません。
今月号から、LLまんがでおなじみの津島つしまさんの連載も始まりました。LLまんがとは障害のある子(人)にもわかりやすく描かれが漫画です。漫画というのは、コマを読む順序がわかりにくかったり、背景が複雑すぎて集中できなかったりします。この点を考慮して描かれているのがLLまんが。特別支援学校の子に人気だそうです。
その他にも、新連載「できないんじゃない やらせていないだけ 親がかわれば子は必ず変わる」も1回目から次号が楽しみな内容。執筆は、石村和徳さん。動物画家で自閉症の石村嘉成さんの父親です。発達相談の支援員の「様子をみましょう」がいかに無責任かについて書かれています。
「手をつなぐ」は、中身が濃くていい情報誌なのですが、書店で販売しておらず、さらに宣伝があまりお上手ではないのがなんとも残念。なので、私が勝手に普及活動に勤めている次第です。
年間購読という形が原則です。1冊からの販売もあるようですが、私は年間購読がおすすめです。
私も雑誌編集者を長らくしていたのでわかるのですが、月刊だと毎号毎号、売上の数字を気にしながらの編集になります。数字が低いと販売やら営業との関係がギクシャクするなど、雑誌本来とは別のところで疲弊してしまうのです。
そのうち、数字だけをみて編集するようになり、かつて数字が伸びた特集の焼き直しをせざるを得なくなります。たとえ、すぐに数字がとれなくても、いつか役立つ記事も必要なんですよね。年間購読だと「あ、そうえば、成年後見制度が書かれた号があったな」と見返すことができます。
そんなわけで「手をつなぐ」、おすすめです。
トビラコ店主
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トビラコ店主が小学館子育てサイトHugKumに執筆しました。
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