2026.10.17 sat

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。療育施設、園、クリニック等の法人様専用の商品は、こちらもご覧ください。

ここから先は、トビラコ店主の店先おしゃべりです。

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そろばんの達人の頭の中には、透明のそろばんが入っているらしい。

頭の中の透明なそろばんが動いて、答えを出すそうだ。

長年そろばん塾を営んでいる塾長が言うのだから、間違いない。

塾長は、7回もそろばん日本一になっている。彼の頭の中のそろばんは、電卓並み。

数字が何兆になっても、頭の中のそろばんが計算してくれる。

頭の中に透明のそろばんが入るようになるまでには、かなり練習をするという。

そして、教え子たちを見ていると、「あ、この子、透明のそろばんが頭に入った」とわかるらしい。

そろばんは、数を見える化してくれる道具だ。その道具が、頭の中に入っている。

つまり、暗算ができるのは答えを暗記しているからではなく、頭の中で数を見える化しているからなのだ。

たいていの人は、そろばんのような立派な道具は頭の中に入っていないけれど、簡単な計算を暗算できるのは、頭の中で数字を操作しているからだと思う。

数が増えたり減ったりするのを、頭の中でイメージしている。

たとえば、8+5。

8を10にするために、5から2をもらう。

5は3になり、8は10になる。だから答えは13。

かなり雑な説明だが、こんな具合に数字を行ったり来たりさせて、答えを出す。

ところが、数をイメージすることが難しいと、暗算だけではなく、計算そのものにつまずいてしまうことがある。

数字の組み合わせを暗記する前に、数を見える化することが大事なのだ。

特別支援学級で教えている先生からも、数を具体的にイメージする経験が十分でないまま計算に進むと、つまずきやすいという話を聞いたことがある。

そういえば、同じく特別支援学級で教えている井上賞子先生も、「たっぷり、ていねいに」がキーワードだ。

頭の中に透明のそろばんを入れるためには、小さい頃からそろばんに触れていることが大事なんだとか。

大人になってからでは、なかなか透明のそろばんが入らないらしい。

大人の頭が固いからなのかと思っていたが、もしかしたら、大人になると「たっぷり」の時間を取れなくなることとも関係しているのかもしれない。

さて、見える化といえば、思い出すことがある。

私は編集者時代に、繰り上がり、繰り下がりの仕組みを見える化しようと、漫画家に漫画を依頼したことがある。

すると、漫画家は見える化するだけではなく、そこに物語までつけてきた。

たとえば、132-98という引き算。

一の位同士では引けないので、十の位から借りてくる、というくだり。

おじいさん「10の部屋から借りてきたのに、返さないのかい」

おばあさん「ひどい話だね」

となってしまった。

いやいや、借金の話ではないんだけど。

かえってわかりにくくなってしまった。

見える化というのは、人によってずいぶん違うものなんだなと。

思いがけない変化球を投げられて、こちらの頭がこんがらがった記憶がある。

見える化のためになる話をしようとしたら、思い切りそれて、ためにならない話で終わってしまいました。

申し訳ございませんでした。

トビラコ店主

 

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