2025.11.22 sat

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知的障害のある子の親なきあと問題として観ることができる梅切らぬバカ
 
映画は、高齢の母、珠子(加賀まりこ)が、ぎっくり腰を患ったのを機に自閉症で知的障害のある息子、忠さん(塚地武雅)のグループホー入居を考える話です。
 
グループホームを建てることの大変さ(住民反対運動など)とグループホームで暮らすことの難しさ(こだわりの強い自閉症の人が他人と合わせなければならず)を横軸に、親子の関係を縦軸にした映画として、私は観ていました。
 

でも、「居住支援」をしている人の話を知って、見方がかなり変わってきました。その人は福祉の世界で長く活躍し、かねてより障害のある人の住まいの支援をしてきた人です。
 
早くからグループホームを自ら建て運営し、全国各地の行政に呼ばれてグループホームのコンサルティングも手がけています。
 
その人の話によると、親がぎりぎりまで子どもの世話をするのをよし(あるいは、あたりまえ)と考える地域では、グループホーム作りはうまくいかないそうです。
 
なぜなら、せっかくグループホームを建てても、親がなかなか子どもを手放さずに、いよいよ世話ができなくなって初めてグループホームを考えるからです。
 
グループホームを建てたとしても、親がぎりぎりまで子どもを入れないとなると、その間のグループホームの維持費は誰が払うのかという問題が発生します。これだとグループホームを建てる側からは敬遠されてしまうのは当然です。
 
そして何より、もっと本質的な問題があります。子どもの立場に立っているかどうかです。親が高齢になってぎりぎりまでがんばったときの子どもの年齢を考えてみてください。
 
仮に親が70代(場合によっては80代)だとすると、子どもは40〜50代。50歳前後でこれまでとまったく違った共同生活を子どもは強いられるわけです。知的障害がなくてもキツイです。
 
まさに梅切らぬバカのパターンが、これ。
 
親なきあとの「なき」は「亡き」だけではありません。生きていても「なき」になることはあります。たとえば親が病気で入院するかもしれません。認知症になってしまうかもしれません。親がいなくても、子どもが生活できるような道筋をつけるのは「親あるうち」だと思うのです。
 
もし、グルーホームを考えているのなら親が元気なうちにグループの利用を体験させてみてはいかがでしょうか。
 
グループホームではなく、一人暮らし+ヘルパーさんを考えているのなら、これも親が元気なうちにヘルパーさん体験もありでしょう。
 
親が高齢になってぎりぎりまで子どもの世話をしていると、選択肢が狭まり、子どもにとっても親にとってもあまりいいことはないと思うのです。
 
「どのような生活をするのか」と「どこに住むのか」は分かち難く、ほぼイコールです。いまから、なんとなくイメージしておいて情報を集めておくといいかもしれません。
 
「居住支援」でこれはと思うセミナーを聞いておいてもいいでしょうね。ただし、ハウスメーカー主導のセミナーはどうしても利益優先になってしまうのでおすすめできません。福祉関係であまりビジネスの匂いがしない人たちのセミナーがおすすめ。
 
とくに、おすすめは、手をつなぐ育成連合会常務理事で知的障害児者の支援に長年携わっている又村あおいさんのセミナー。 
 
私も又村さんの居住支援セミナーでずいぶんと勉強させてもらいました。ただ、又村さんは超多忙で、人気タレント並みなんですよね。見つけたら即、申し込むことをおすすめします。
 

トビラコ店主

 

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トビラコ店主が小学館子育てサイトHugKumに執筆しました。
「九九」は聞いて覚える? 見て覚える? 暗唱だけに頼っていると思わぬ落とし穴も!【困っている子に寄り添う道具のネットショップ店主に聞きました】

 
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
 

 
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(佐藤義竹著 tobiraco編 小学館)、好評発売中!

トビラコ 書籍 『自信を育てる 発達障害の子ためのできる道具』
 
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
 

発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】

 

 
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