トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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ここから先は、トビラコ店主の店先おしゃべりです。
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目が覚めたら、周りが真っ暗だった。気を失っていたのかもしれない。
叔母から、こんな電話をもらってギョッとしました。
前日、東北まで出かけ、ほとんどトンボ返りで戻ってきた叔母。
高齢でありながら精力的に動く人なので、さすがに疲れが出たのだと思います。
「気を失ったんじゃなくて、疲れて寝ていただけだと思うよ」
そう答えました。
それでも気になって、翌日、叔母の家へ行きました。
すると、
「疲れていたって教えてくれて、ありがとう」
と、ものすごく感謝されました。
小遣いまでもらってしまいました。
疲れを教えただけなのに。
でも、疲れていることを自覚するのが難しい人って、いるんですよね。
発達障害のある人の中にも、自分の疲れに気づきにくい人がいます。
知り合いの娘さんは、発達障害があります。
子育て中、ママ友たちを自宅に呼んでホームパーティーをすると、そのあとどっと疲れて、1週間ほど寝込んでしまうことがあったそうです。
油断すると過集中になってしまう、別の知り合いもいます。
彼女も「疲れ知らず」で、2日くらい徹夜で仕事をしてしまい、そのあと発熱して寝込む、ということがよくあるそうです。
疲れないわけではない。
疲れに気づかない。
私も、どちらかというとそちら側でした。
でも最近は、少し疲れを自覚できるようになりました。
「集中できない」
「やる気がしない」
あ、これ、疲れているんだ。
そう思えるようになったのです。
そして、「疲れた〜」と口にするようにしました。
すると不思議なことに、「疲れた〜」と言ってから、自分が疲れていることに気づくのです。
順番が逆ですよね。
でも、そうなんです。
「悲しい」と口にした途端に涙があふれてきて、「ああ、私は悲しかったんだ」と気づくのに、少し似ているのかもしれません。
(似てない? という人、ごめんなさいですが。)
自分の状態を自分で観察することを、「セルフモニタリング」と呼ぶそうです。
セルフモニタリングは、いわば自分を見る鏡のようなものなのかもしれません。
私の場合は、口に出すことと、書くこと。
言葉にしたり、書いたりすると、そこに鏡が現れて、今の自分の状態や考えていることが見えてきます。
そう考えると、あの日、叔母に、
「疲れていただけだと思うよ」
と言ったのも、叔母の前に鏡を一枚、差し出したようなものだったのかもしれません。
トビラコ店主
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