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自閉スペクトラム症の子を育てている人に、発達教育(公益社団法人 発達協会)7月号の特集はおすすめです。
自閉スペクトラム症(ASD=Autisum Spectrum Disorder)のある子の力を引き出すかかわりー早期支援におけるポイント、という支援者を意識した長いタイトルの特集です。でも支援者だけではなく、ASDのわが子の行動を理解する上ですごく役立つと思います。
特に、特集で紹介されていた「氷山モデル」の話は、知っているのといないのとでは大違い。なるほどの連続でした。ASDの子の独特の行動は氷山の一角であり、水面下にはその行動をとる(とらざるを得ない)様々な理由が隠されているというのです。
見えている氷山の一角の水面下には何があるのか。それを探るため「探偵になってください」と、特集の執筆者である稲田尚子(大正大学)先生は、支援者や保護者にアドバイスするそうです。すると保護者から、探偵になって氷山の水面下を探ることで冷静になれたと、感謝されるのだとか。
子どもがパニックを起こしたり、こだわりが強すぎる行動をとったりすると、ついどう対応しようかと対処の仕方ばかり考えてしまうかもしれません。でも、行動の水面下を知って、そこにアプローチすることで子どもも保護者も安心できます。
ASDで知的障害の妹は聴覚過敏があります。妹と地下鉄のコンコースを歩いていた時のことです。数十メートル先で工事をしていました。ドリルで穴をあける凄まじい音が近づくにつれて、妹の体が硬直していくのがわかりました。そこで、私は妹の手を引いて小走りに地下道の一番近い出口から地上に出ました。工事の音から逃れ、妹は息を吹き返したようにほっとして、こわばっていた表情がやわらぎました。
もし、妹が聴覚過敏であることがわからなければ、このような行動をとることができなかったでしょう。
発語がほとんどない妹が聴覚過敏だと気づいたのには理由があります。
私は、半分趣味で、妹の動画をよく撮ります。再生して妹が音に敏感であることに気づきました。椅子を引く音や食器棚で食器が触れ合う音が聞こえると、妹はビクッとしていたからです。
なんだか、自慢話めいてしまって恐縮ですが、僭越ながら探偵の力を発揮するには、ある程度の知識が必要であり、観察には動画もいいよ、という話を付け加えさせていただきました。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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